【freeeつばめの巣 Meet up! vol.13 「どう考える?freeeプラン改定/どうしてる?業務委託管理」】 参加レポート
みなさまお疲れ様です、都内のPR会社で二年目経理をしております、サンノと申します。
今回は2024年4月24日(水)に開催された
freeeつばめの巣 Meet up! vol.13 「どう考える?freeeプラン改定/どうしてる?業務委託管理」
に参加しましたので、そちらをレポートしていこうと思います。
【freee つばめの巣】は一言で言うとクラウド会計ソフト freee会計のユーザーコミュニティです。
詳しくは以前こちらでご案内しているので、
ご興味ありましたらご一読くださいませ。
また、ありがたい事に
「note読みました」
「note読んでみます」
とお声をかけていただけることが増えてきました、本当にありがとうございます。
その中で「どれを読んだらいいですか?」とご質問をいただきました。
最初に以下をお読みいただけると良いと思います。
【freeeつばめの巣 スピンオフ Meet Up Vol.8-〜これまでの振り返り〜】
上記は自分が参加する以前も含めた過去回のアーカイブ記事になりますので、つばめの巣ってどんな雰囲気なんだろう?であったりどういうテーマでどういうLTだったのか?を拾っていただけると思います。
今後も感想や質問いただけるとそれに沿って行こうと思います。
何かあればお気軽にslackでのメッセージやnoteのコメントをお待ちしています。
読んだよ!というnoteのスキ(ハートのやつです)やslackのリアクションもモチベーションになるのでお待ちしてます〜〜。
1. 本日の結論
SAAS時代は『諸行無常リスク』への備えが肝心!
諸行無常リスク=「あらゆるものに蔓延る消滅の危険性」の意
統廃合を繰り返しながら拡大していくSAASは、今日使えていたサービスが明日使えなくなる、というリスクをユーザーが背負わなければならないです。
弊社でfreeeの話で言うと、freeeプロジェクト管理からfreee工数管理+freee販売への分離にちょうど直面しました。
結果的には粗利管理は捨てて工数管理のみをfreee工数管理で行う、という対処をしました。
工数管理と粗利管理をちょっとやりたいだけの状況での2サービス導入は状況にはそぐわない、というのが理由です。
しかし、この時点で工数管理と粗利管理をしっかりやりたい企業にとってはこの分離はそれぞれをより高度に行うことができることからプラスに働きます。
2. LT① アカウンティングサポート株式会社 矢野さん
LTテーマ:freee会計法人プラン リニューアル考察
XでのPOSTがきっかけで今回のLTに繋がったという矢野さん。
今回のLTは以下のfreeeが公式で出しているリニューアルについての案内がベースになっています。
公式の内容を踏まえた上で現在のプランからの移行先検討のパターンが以下の通りになっています、現在利用しているプランを選択いただくと移行先の情報を見ていただけます。
最初にまとめを記載しておきます
現状、エンタープライズ/プロフェッショナルプランユーザーの場合
値上げの確率が非常に高いが、不可避ではない
大きくフローの変更をしなければならないような劇的な変化は無し
現状、ベーシックプラン/ミニマムプランユーザーの場合
値上げは原則不可避
値上げに伴い今までできなかったことができるケースがあるので、金銭的なデメリットではなく、機能的なメリットに目をむける動きが大事
2.1. エンタープライズプラン
移行先:エンタープライズプラン一択
※機能的影響はほぼなさそう
料金影響は企業の利用状況による
→非経理のユーザーが多い場合は値下げの可能性もある
freee支出管理/受取請求書(旧sweeep)を活用できれば、さらにコストメリットが得られる可能性あり。
2.2. プロフェッショナルプラン
移行先:新アドバンスプラン一択
※機能的影響はほぼなさそう
値上げのユーザーがほとんどでは?
→非経理のユーザーが多い場合は値下げの可能性もある
freee支出管理/受取請求書(旧sweeep)を活用できれば、さらにコストメリットが得られる可能性あり。
エンタープライズプランと、プロフェッショナルプランの※機能的影響はほぼなさそうという部分ですが、詳しく言うと
同期できる銀行口座が100件までになる(厳密には100件までは動作保証あり、100件を超えた場合は動作保証が無い、と言うものになります。)
勘定科目内訳明細書・支払調書なし(別途freee申告を使用する必要あり)
と言うもので影響はあるもののほぼ無さそう、と言う判断になっています。
2.3. ベーシックプラン
ベーシックプランが一番状況に応じた選択が必要になります、API制限の関係でどうしても機能が制限されるため、API連携への依存度が非常に高い場合は新アドバンスプランへの移行の可能性もあり、このケースが最も値上げの幅が大きく、月額が10倍になる可能性があります。
具体的には
UPSIDER(明細連携はプランに関わらず利用可能、証憑連携が不可)
バクラク請求書 × freee連携アプリ
を行っている場合でここの連携で業務効率を上げきった状態の人がクリティカルな影響を受けます。
・移行先:新スタンダードプラン(8,980円/月)
複雑な部門管理、柔軟な権限管理、月締め機能などの利用を継続したい場合
API制限が厳しい
・移行先:新スタータープラン(5,480円/月)
部門階層なし、月締め機能なし、API制限あり
部門階層の見直し、月締めの体制見直し、API連携に関しては手動のCSV取り込みで対応、を行い矢野さんのクライアントはこのプランを選択するケースが多いそうです。
・移行先:新ひとり法人プラン(2,980円/月)
部門2つまで、月締め機能なし、API制限あり、入金管理レポート・支払管理レポート使用不可
freeeの代名詞的な入金管理レポート・支払管理レポートが利用できなくなるので、このプランを選択するのはレアケースだと思います。
また、部門2つまで、に関しては事前に使われている部門はそのまま使用できるので部門を目一杯事前に作成しておくことで増やすことはできなくても網羅することは可能な可能性があります。
ただし、freee認定アドバイザーのサポートを受けている場合、アドバイザー側ではレポートを確認できるのでそれで代替すると言う選択もありです。
ひとり社長用のfreee人事労務が使用可能なのはメリットです。
2.4. ミニマムプラン
ミニマムプランは参加者の中にはいなかったですが、参考までに記載しておきます。
・移行先:新スタータープラン(5,480円/月)
認定アドバイザーのサポートを受けておらず、入金/支払管理レポートを使いたい場合に選択
・移行先:新ひとり法人プラン(2,980円/月)
部門2つまで、月締め機能なし、API制限あり、入金管理レポート・支払管理レポート使用不可
2人以上利用で+1,000円/人
freee認定アドバイザーのサポートを受けている場合は選択の余地あり
ひとり社長用のfreee人事労務が使用可能なのはメリットです。
freee公式のページや今回の内容を踏まえて事前に新プランで何をするか、何をしないかを確定できる一助になれば幸いです。
3. LT②iMel株式会社 高橋さん
LTテーマ:
業務委託管理どうやってる?
freee業務委託管理どこが凄い?
です。
以前のmeet upでお会いして名刺交換をさせていただいた際に、経理ではなく代表で、バックオフィスの専任がいない中でバックオフィスの業務もやっている、というお話をお伺いして、驚いたことを記憶しています。
今回のLTを聞いて、さらに驚きました。
iMel株式会社はゲームの開発販売会社です。
正社員5名、パートタイム1名、このうちバックオフィス専任が0名に対して、業務委託者が約200名という珍しい形態を取っています。(月間のアクティブな業務委託は5-60名前後)
パッと見かなり特殊な形態なのですが、これはゲームだけではなく、アニメ制作の現場などでも見られる形態です。
プロジェクトベースで人を確保し、プロジェクトが完成したらチームが解散される、ということを繰り返している形態であることが想像できます。
具体的にはエヴァンゲリオンで知られるスタジオカラーや、ジブリなども新作に合わせて大量の業務委託との契約を行い、プロジェクトを走り切り解散と言う動きをしています。
そんな高橋さんはfreee業務委託管理を現在ご活用いただいており、前身とされるfreee受発注との蜜月と別離も含めてLTを発表いただきました。
無料で使えるfreee受発注で完結しており、骨を埋めて使い続けたいとさえ思ったサービスだったようです。
サ終したfreee受発注のパートに関しては割愛します。
そんなかな2023年7月にfreee受発注の事実上のサ終のお知らせ(freee受発注がインボイス制度に対応しないという発表)がでた時、高橋さんは膝から崩れ落ちました。改めてインボイス制度は本当に本当に本当に憎らしいですね。
その後上位互換のサービスであるfreee業務委託が発表され、事なきを得た高橋さんはfreee受発注に別れを告げ、freee業務委託管理と向き合うことになりました。
無料だったサービスが有料になったため、離脱者も一定数いたと思います、弊社もfreee受発注の導入を検討していましたが、優先順位が若干低かったため他のプロダクトとの向き合いを優先しました。
そうこうしているうちに有料サービスのみになったので、さらに導入が遠のいていました。
ただインボイスはまだしも、フリーランス保護法というまた新しい法律が施行されると、業務委託を管理しない、という選択肢を取れなくなると思うので、いよいよツールでの管理を考えなければなりません。
freee業務委託管理はインボイス制度とフリーランス保護法に対応し、さらに高機能になったfreee受発注という位置付けなので、業務委託が多い企業では、今回の話が非常に役立つと思います。
使用している高橋さんならではな点で言うと、業務委託へのサポートを徹底しており、会社側に問い合わせが来ることを防げているそうです。
これはバックオフィス専任がいないiMelさんでは非常にありがたい点とのことです。
4. 次回予告 freee TOGO World 2024
つばめの巣のmeet upではありませんが、関連イベントとして次回2024年5月14日にfreee TOGO World 2024が開催されます。
ちょっと遠い&時間が長い、というのはありますが、バックオフィスの最新情報を得られるまたと無い機会になりますので是非会場でお会いしましょう。
不確定情報ですが、こうした大掛かりなイベントの後は希望者で集まって飲みに行くなどがあるので、ご希望の方は19時以降の予定も空けてスタンバイをお願いします。
国内最大級のバックオフィスの祭典に5,000名を無料で招待。
さあ、ちょっと先の未来を全身でたのしく体験しながら、
あたらしい経営スタイルを見つけにいこう。
イベント名称
freee TOGO World 2024
日時
2024年5月14日 12:00〜19:00
会場
ANAインターコンチネンタルホテル東京/オンライン同時配信
参加費
無料
タイムテーブルを見て気になるセミナーに事前予約をしておくことをおすすめいたします。↓からも予約が可能です。
セミナーはまとめて予約が可能なので気になるセミナーをまとめて登録しておくと便利だと思います。
ちなみにつばめの巣はリーダーのお二人のトークセッションが開催されます。
つばめの巣に最近参加したけど、meet upは未参加の方、slackをROM専しているけどfreee会計で引っかかっている部分がある方、などはこの機会に是非ご参加されてみてください。
三人寄れば文殊の知恵とはよく言ったもので、集合知はとても便利です。
自分が直面した問題が既に解決されているケースも多々ありますし、自分が問題提起したことが大きなうねりを生み出したり、ということが起きます。
ちょっとしたことが誰かのタメになったり、自分のタメになったりするのはなかなかに得難い空間です。
そして次回のスピンオフは6月12(水)開催予定です、詳しくはつばめの巣のslackでは発表されますのでそちらをお待ちくださいませ。
少しでも興味がある方は今後発表される参加申し込み用のURLより参加登録をしてみてください。
とりあえず参加、そしてオフラインで参加、を強くオススメします。
最後になりますが、ここまでお付き合いいただいた方、ありがとうございました。
いつかどこかのmeet upでお会いできるのを楽しみにしております。
5. 業務連絡
最後に当日二次会に参加された方への業務連絡ですが、近隣のおすすめラーメン店の紹介は今回盛り込めず、次回以降頑張りたいと思います。すみません。
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