yamahaのtrb

34インチのスケールじゃないと私は弾けないと思っており、それを超える長さのネックだと一指一フレットの運指が適用しかねることを危惧しています。ローポジションの近い・遠い問題ではありません。フレット間の距離が開いてしまうのが困るのです。90年代から35インチなどのエクストラロング(スーパーロング)スケールの楽器はいくつか所有しバリバリ使っていた時期はあるのですが、もう還暦近いので今からは避けた方がいいよ、と自分に言い聞かせながら、「いやしかし」と、もう一度だけ買ってみたい気持ちに押され気味です。

ほぼ同じ理由で、弦同志の間隔も狭い方が良いということは重ねて述べており、ネックは細いに限ると、音質の良さに釣られて太いネックを許容しないよう戒めている次第です。長時間弾いて負担がどれくらいか、疲れてきてミスが起きないか、そうした可能性は少しの試奏でわかることではありません。

ローB弦重視の姿勢で行けば34インチでは無理があることを確信しつつあります。だからもしかすると無駄な買い物になってしまうかもしれないけれど、35インチ(あるいは34.5?)はもう一回だけ、5弦ベースにおいて、試してみてもいいんじゃないか、というのが最近のサマリーになります。

6弦で希望を満たす楽器を模索していた際に、35インチであることを理由に避けていたヤマハのTRB1006Jという機種があります。弦間17mmで弾き易いです。これの5弦はどうか、と思い立ち試奏はしておりませんがwebで仕様を調べると18mm。ナットは43mmであると。やってくれるじゃないですか。これ、欲しい奴です。そこだけ見れば…。

某店に34.5インチのドランゴンフライのナット幅が43mmと品書きに書かれており、それが本当なら「買い」であることは間違いなく、遠方ですが一目見に行く価値はあると思いました。念のために電話で確認したところ、すみません現物を測ったら47mmでした、とのこと。そうですよ、他のを弾いて、スリムネックではなかったことは知っています。店舗の特別仕様かと思いましたが、何をどうしてそうなったかスタッフの記載ミスだったようです。

実はデバイザーさんとも連絡を取っており、TE548から558に切り替えるつもりだとお伝えしました。ちなみに34.5はできないそうです。35インチではまだ心配が拭えず、臆病な私は34.5に気持ちが傾いており、オーダーすれば両立(細ネックの34.5インチ)できるかなと、現物主義だったくせにそれも揺らいでいます。

だったら試してみろ、と。TRBだったら懐痛くないでしょ、などと悪魔の囁きが聞こえます。

以下余談ですが、1006Jに張られている弦のゲージは0.032、0.045、0.065、0.080、0.100、0.130で、先日の記事、最後に等比的な並びに近いセットとして、上記のD線を0.060に置き換えたものを導き出しました。私は今後、少なくともE線を0.100、B線を0.130にしようと思っていましたので、ヤマハとは目の付け所が近いようです。0.065のD線は依然として一番固い弦になりそうですが、それも要所なのかな。

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