大奥、最終回

幾重にも連なる悲劇をトップ俳優による渾身の演技で見せてきた、よしながふみ原作のドラマ版『大奥』が最終回を迎えました。涙、涙となるかと思いきや総集編のような描き方は肩透かしでした。しかし江戸無血開城へ至る御台所の折衝をピークに、それからを淡々と描いたのは良きと思います。

最後のヒロインは、将軍ではなくその和宮で、演じた岸井ゆきのさんは、今年のドラマで私が好きだった『日曜の夜ぐらいは』でも好演していました。5年くらい前にアマゾンプライムで配信された、さまぁ〜ずが冠の即興ドラマ番組で初めて知り、強い印象を受けました。

思えば、漫画の存在を知らず、過去の実写化も知らず、今春に始まったこの『大奥』に熱中し、秋に続編があると知って楽しみに思ったのが、この1年が経過するスピードに拍車を掛けたかもしれません。それくらい楽しみにしていました。長きにわたる尋常じゃない暑さに耐えるうちに、もはや3週間も残っていない2023年という今、思い起こせばずっと大奥に夢中だったと言えるかもしれません。登場した俳優達の仕事を追うテレビ鑑賞となっていました。

というわけで、一年を振り返る記述も増えようという時節となりましたが、今年見たドラマのナンバーワンは『大奥』で決まり。ベスト3なら先述の『日曜の〜』と『何曜日に生まれたの』を入れます。『らんまん』と『ブギウギ』を入れてベスト5ですかね。序列はまた改めて考えてみようと思います。NHK強いな。



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