#3 銅/金チャートと10年利回りチャートがなぜ大事なのか

おはようございます。課題と資格の勉強と仕事に追われて死にかけているすなっちゃんです。

さて、今回のテーマは「銅/金チャートと10年利回りチャートがなぜ大事なのか」について説明していきたいと思います。

最初にいっておきます、この二つのチャートの相関性はめちゃくちゃ大事なのでぜひ覚えておいてください。

それではいきましょう。

銅/金チャートがなぜ大事か

まず初めに銅/金チャートがなぜ大事なのかを説明します。
結論から言うと、銅/金チャートは経済拡大時に上昇する商品(銅)か、リスクオフの商品(金)かどちらが今強いかを教えてくれるチャートなのです。

銅は製造業の加工工程などでよく使われます。つまり経済拡大時には銅は工業用の金属として需要が非常に高まるんです。
一方で金は市場で悲壮感が強まり、リスクオフ相場の時に上昇する商品の一つです。金は製造業や建設業ではほとんど使われないので。

つまりこういうことです。

  • 銅/金チャートが上がると、銅の価格が金の価格より上昇率が高く、製造業が拡大していることを示し、経済拡大につながる。

  • 銅/金チャートが下がると、金の価格が銅の価格より上昇率が高く、投資家が保守的になっていることを表し、経済縮小につながる。

10年国債利回り

次は10年国債利回りについて説明していきます。とはいってもほとんどの方がどういったものか理解していると思うのでここでは簡単なおさらいだけにします。
10年国債利回りが上昇するときはいくつかの要因があります。一つは国債への需要が少ない場合、二つ目は高いインフレか高いインフレが予想される時、そして三つ目は経済成長予想が高い時です。反対に下落する時はこれらの理由と反対の場合です。つまり国債への需要過多の場合、低いインフレと低いインフレが予想される時の場合、そして経済成長予想が低く設定されている場合です。


さて、これらをふまえると銅/金チャートと10年国債利回りには強い相関性が見られそうですよね?実際にデータを見てみましょう。

ろうそく足が銅/金  水色線が10年国債利回り

見てわかる通り、二つのチャートはほとんど完璧に同じ動きをしていることがわかります。ただ、2022年に入ってから銅/金チャートが大きく下落し、10年国債利回りがまだ上昇し続けており、この二つのデータが逸脱し始めています。ここで疑問に思うのは、

どちらの市場が正解なのか?

ということです。私が思うに、まだ判断するのははやいと思います。ただ一つ言えるのはひとつ前の記事で書いた通り、インフレはすでにピークに達しており、経済は縮小し始めているということです。これを確信に変えるためには利回りが継続的に下落してくれないといけません。



まとめ

今回は「銅/金チャートと10年国債利回りがなぜ大事なのか」について説明していきました。この二つのチャートの相関性は海外投資家に非常に重要視されているので、理解しておいて損はないのではないかと思います。

ありがとうございました。



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