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#28 2023年各国のGDP成長率予想

おはようございます。叶姉妹のファビュラスワールドがめちゃくちゃ好きなすなっちゃんです。

さて、今日お話しするテーマは「2023年のGDP成長率予想」です。

それではいきましょう。


2022年初頭、ロシアのウクライナ侵攻があった後から、2023年の世界的な景気後退についてずっと議論されてきています。

高いインフレ、エネルギー価格の高騰がGDP成長率に大きく影響し、そして金融引き締め政策により金利が約0%から4%以上まで引き上げられ1-2年後に景気後退する恐れがあることを投資家に予感させました。

ヨーロッパ経済にとってエネルギー価格は重要です。良いニュースとしてはエネルギー価格は3月高値から下落してきているということですが、まだ基盤は不安定なままです。

下のマップはInternational Monetary Fund(IMF)により作られたもので、各国の2023年のGDP成長率予想になります。

このマップを見ると、2023年の世界的なGDP成長率は2.9%となっており、2022年予想のGDP成長率の3.2%から少し下落しております。
そしてこれは2022年10月時点で予想されていたGDP成長率から0.2%上昇しており、おそらく中国の国境再開、世界的な需要の高まり、そしてインフレの減速が要因となります。

アメリカの2023年GDP成長率予想は1.4%で、これは去年の10月時点の予想である1.0%を上回っております。

しかしまだ、アメリカはテック業界のオフィスで働く労働者の大量解雇による経済的な弱さは残っています。去年には88,000人以上がテック業界から解雇され、2023年もこの流れは続くと予想されています。さらに大手の金融企業もそれに追随するような形になってしまっています。まだ離職率は2022年12月時点では3.5%と底堅いですが、時間がたつにつれてインフレと利上げの見通しによる離職率の減速のサインは出ているように思えます。

ヨーロッパでは、2023年GDP成長率予想は平均で0.7%となっており、2022年GDP成長率予想の2.1%から大きく下落しています。
ドイツとイタリアは0.1%と0.6%で、どちらもわずかな成長率が予想されています。IMFが10月にデータを発表した時点から上方向に修正されたようですが、現在絶賛エネルギー危機中なのと、その影響により製造業が脆弱になり消費者やビジネス活動、そしてヨーロッパ全体の経済に大きな悪影響を及ぼしています。

中国の2023年GDP成長率予想は5.2%と、他のほとんどの経済大国よりも高いです。不動産セクターがまだ弱いという未解決の問題が残っていますが、国境再開による経済活動の活性化と需要の高まりが期待されています。

まだまだ先は長い

IMFによると、2023年は世界経済は後退していく可能性が高いが、年末に向けて回復していくのか、そのまま下落していくのか不透明な状態だそうです。
現在世界経済を下支えしている二つの要因は、エネルギー価格が予想より低い状態であることと、民間企業のバランスシートが回復していることです。ヨーロッパの天然ガス価格はロシアのウクライナ侵攻前の水準まで下落しています。そしてエネルギー危機がピークだったとき、民間企業は何とかエネルギー価格の高騰による悪影響に耐えることができました。

しかし反対に、インフレはまだ終わりではありません。そしてインフレに対応するために多くの中央銀行はあらゆる方法を使い価格を調整し続けなければいけません。これによる影響で経済成長率は落ち込み、金融市場にも悪影響を与えます。そして経済指標が今後も発表されていく中で、そのうち消費者の心理状態と実際に起きている経済との間で摩擦が生じてくる恐れがあります。そうなった場合、2023年の経済が向かう先は誰にも予想できなくなります。



今回は以上になります。ありがとうございました。

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