#60 オプショントレーダーがどのように上昇トレンドを利用してトレードをするのか

おはようございます。将来は猫12匹ぐらいに囲まれて生活したいすなっちゃんです。

さて、今回は「オプショントレーダーが上昇トレンドを利用してどのようにトレードを行い利益を上げているのか」というテーマでお話していきたいと思います。

オプション取引の仕組みは少し前にnote記事で説明しましたが、じゃあ実際にどのようにトレンドを利用して利益を上げているのかに関しては説明していなかったので、今回はある銘柄を例に出しながら説明します。

それではいきましょう。


先週の市場全体の上昇おをうまく利用したオプション取引を紹介する。

まず、ディズニー(DIS)のコール買いを詳しく見て、次にインテル(INTC)の同様の波乗り取引を見てみよう。

ディズニー

11/13(月)、DIS $90 11/17のアスク側に激しい動きが見られた。

1分半の間に、13,000枚を超える数量がアスクで取引され、1枚あたり平均0.45ドルで取引がされる状況となった。これらの注文が完了したとき、$DISは一株あたり$88.84で取引されていて、$90Cはフィル時から満期まで4日間で、わずか$1.16のアウトオブザマネー(オプションを行使しても利益が得られない状態)となった。


この注文が出る前、このチェーンの1日の総出来高は4,000枚程度だったが、この注文によって1日の出来高は16,000枚を超えた。さらに、このチェーンの建玉はかなり高く(22,669枚)、11/13の終値までの総出来高は23,971枚だった。

この高い建玉を考えると、翌朝まで月曜日の出来高が新規ポジションであるという保証はなかった。11/14(火)、この一連の注文から約13,000の出来高が建玉に持ち越されたことがはっきりとわかる。

火曜日に、$90C 11/17は1.82ドルの高値に達し、すでに+304%以上の利益を上げた。しかし、このポジションは火曜日には決済されず、トレーダーは全ポジションを保有した。そしてその結果、市場全体の上昇が続いた水曜日にこのチェーンの価値は2倍以上になったのだ。

11/15(水)の通常取引時間中、$DISの株価は1株あたり94.57ドルまで上昇した。この注文が取引成立となってから、2日間で株価は+6.5%上昇したのだ。

この株価の急騰により、この$90Cは4ドル以上の価格となった。水曜日の最高値で、トレーダーの$90Cは1枚あたり4.66ドルの価値があり、前日比+156%、全体では+935%の上昇となった。最終的に、市場全体の上昇中に$DISで波乗りしたことで、トレーダーは1000%以上の利益を得たのである。

インテル

次に、インテルのオプション取引について説明する。

今から紹介する取引は、ディズニー取引の数日前に始まった。11月10日(金)、INTC $40C 11/24の出来高が急増した。

2,100枚の取引量がアスクの0.39ドルで行われ、全体では25回の取引に分散し、プレミアムの総額は81,9000ドルとなった。インテルは1株あたり38.94ドルで取引され、これらの契約は1ドル以上がアウトオブザマネーとなった。

11月14日(火)、$40Cに別の注文が2,000枚、今度は1枚あたり$0.38で、同じようなサイズで取引が成立した。11月14日の総出来高は27,000枚以上に達し、平均取引成立価格は0.36ドルで、18,000枚以上が翌日の建玉に持ち越された。


11/15(水)の通常取引時間中、$INTCの株価は$40.84に達し、これらの契約は0.84ドルのオプション価格となった。40C 11/24/2023は、1取引あたり1.24ドルの高値で取引された。下の画像では、トレーダーが、11/15にポジションを終了し、1取引あたり1.15ドルの平均取引価格で、5日間で+219%の利益を得たことが実際に確認できる。


40C 11/24の価値は1枚あたり2.67ドルまで上昇し、トレーダーの最初の取引価格の0.36ドルから642%の上昇となった。このトレーダーはそれ以前に利確していた可能性が高いが、それでもこの取引価格の動きを見るのは興味深い。

では、この2つのトレードを振り返ってみよう:

$DIS 90C 11/17/2023; $0.45→ $4.46  | +935%

$INTC 40C 11/24/2023:$0.36 → $1.15 | +219%


まとめ

今回は二つの銘柄を例に、上昇トレンドに乗ったオプション取引を紹介しました。

今回のこの記事が、読んでくださった方に役立つことを願っています!

今回は以上となります。ありがとうございました。

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