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靖国神社のみたままつり 2019 霊幻の刻 19.07.15 17:23

2019年7月13日(土)から7月16日(火)までの4日間、靖国神社で「第73回 みたままつり」が行われた。
前の前の天皇も、前の天皇も、今上天皇も、戦犯合祀以降靖国神社に対してはいい印象をお持ちでないみたいなので、令和最初のという表現は慎みます。

「みたままつり」は、国のために尊い命を捧げられた英霊を慰める行事として、靖国神社にて日本古来のお盆にあたる期間に毎年行われている祭事とは靖国神社の言い分。
英霊が誰でそのうち戦犯は誰なのか?勝てもしない戦争を始めやた輩は誰なのか。国民を先導するだけして、最後にきちんと責任をとったのは誰なのか。取らなかったのは誰なのか。軍人も、政治家も、マスコミも含めて。
色々問題の多い靖国神社ではありますが、今日のところはひとまずおいておいて、英霊と言わず、先祖の霊に対して弔いを行いたい・・・なんて大それた考えではなく、みたま祭りの期間中に掲げられる1万をこす提灯による光のスペクタクルを見たいから。

正直、今日お参りしている殆どの人はそれくらいの考えでしょう。
戦犯がどうとか、英霊がどうとか、正直あんまり意識にない。
戦後70年を超えれば世代が変わる。歌に歌われた戦争を知らない世代が親のや祖父母の世代。時代は変わります。

日がまだあるうちに靖国神社にたどり着き、神池庭園あたりで時間を潰す。
みたま祭りの提灯に火が灯るまで境内を散策。
本殿の裏、通り抜けできないんだ。
神池庭園を見てかき氷食べて。
いつもなら遊就館に入ってエアコンにあたったら出てこれなくなる気温なのだけれども、今年は長梅雨のおかげであまり暑くないのがありがたい。おかげで天気の予想がつきにくく、みたま祭り四日間のうちどうやら雨に振られずに済みそうなのが今日だけっぽい。

そうこうしているうちにだんだん日が暮れてきて、飾ってある提灯に火が入りだす。
「みたままつりの期間中、靖国神社の外苑参道沿いに約1万個の大型提灯と、内苑に約2万個の小型提灯が掲げられ、境内が献灯(みあかし)の黄金色の光に包まれます。」は神社側の謳い文句。
でも、実際そうだから毎年見に来ないわけには行かないんですよ。

A級戦犯も不本意ながら合祀されている本堂の周りの提灯にも火が灯る。
奉納演芸の能舞台の周りにも。
なんだかよほど格調高い芸能の奉納かと思えば、演歌歌手だったりもするのも力が抜けていていい。聞いたことのない演歌歌手に追っかけのおばちゃんがたくさんいて・・・掛け声やら何やらがすごい。オイラもマツコも知らない世界がそこに展開されている。

期間四日間の間に奉納行事として、神輿、阿波おどり、かっぽれ、ねぶたなどが行われるらしいのだが、今日は神輿の順番らしく、上妻女子大学の女子神輿が奉納されていった。
これも毎年恒例で不思議と女子神輿の奉納を見ることが多いのは気のせい?引き合うものが有るのだろうか?いや、子供ほどの年齢の女子大生。担ぐ姿が微笑ましい。

そして、境内は闇に包まれて。
灯るちょうちんの明かりが印象的に幻想的に。

なんていうんだろう、これでもかという光の演出。
一つ一つは小さいぼんぼりが重なり合って並び合ってまばゆいばかりの光と化す。
数の力。再発見。

この提灯が英霊のために灯されているとするのなら、戦争というものの恐ろしい現実を思い知らされないわけには行かない。
当然、戦った以上に一般人も亡くなっているわけで、全て合わせてどれだけの被害があったことか。提灯にすると・・・境内じゃ到底足りまい。

後先考えずに、威勢だけ良いイケイケドンドンの政府とそれに乗っかったマスコミの洗脳。
日本中のベクトルがおかしくなっていった時代の徒花。
やらされた人とやらせた人が同じ神なわけ無いだろう。勝っている間はそれでも良かったかもしれないが、所詮資源に乏しい極東の小国、そんなのいつか化けの皮が剥がれるに決まっている。世界を相手になんてありえないことがどうしてわからなかったのか。

明るいところばかりではなく、闇の部分にこそ真実が隠れている。
みたま祭りってそういうお祭りな気がして仕方がない。
お盆という日本独特な風習にそんな文化が混ざり合う。

2015年から「見世物小屋」「お化け屋敷」をはじめ、夜店や屋台の出店が中止されていたが、整備工事などの見通しがたったため、昨年から夜店・屋台の出店が再開されている。
参道全体というわけではなく、盆踊り会場となっている益次郎の銅造下あたりでの営業再開。

おかげで盆踊りの周りがものすごい人出に。そこに九段に向けて帰る人が混ざり合ってもう、たこ焼き買おす、人がカオス、押すな引くなの大混雑。
これもまた夏祭りの一コマ・・・と思うにはやりすぎな気がする。よく怪我人が出ないものだ。そこで亡くなっても英霊にはなれないし。


みたままつりの靖国神社はここ


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