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【長野県高森町】おんな城主の例の寺 松源寺 22.08.07_15:30

 平谷村から伊那への帰り道、高森町の松源寺に寄った。

 松源寺は約500年前に開創された臨済宗の寺院。

 信長による甲州征伐で焼失し、その6年後には領主の松岡氏が家康により取り潰しになったため、江戸時代に入り松岡城の跡地である現在の場所に移転し現在に至る。

 松源寺と当時まだ今川家の家臣だった井伊家とのつながりは深く、後の井伊家の菩提寺龍潭寺開山の禅師を育てたのもこの寺だったそう。

 その縁で今川義元からあらぬ疑いをかけられて井伊直満と井伊直義は惨殺されてしまったとき、直満の嫡男亀之丞が逃げてきたのがこの松源寺。
 浜松の井伊谷からは絶妙な距離だ。

 9歳で逃げてきた亀之丞は20歳までここで匿われやがて井伊谷に戻り井伊直親を名乗り井伊家23代を継ぐも、徳川家康とのつながりを疑われ、今川氏直により殺害される。享年27歳。

 その話は大河ドラマで詳しく語られたらしい。演者は今は亡きなき三浦春馬。
 申し訳ないけれど、この時の大河は見ていなかった・・・。

 そんな松源寺が通り道にあれば寄りたくなります。

 お寺のお堂はすっかり新しくなってしまっているけれども、周囲は元城跡らしく堀があり土手がありの凸凹ぶり。
 車を通る道路がやっと尾根沿いに通っていると行った感じ。

 なのでというか、周りの雰囲気は特別でした。

 不利な地形だからだろうか、門前町が発展するはずもなく、ひっそりと今を迎えたといった感じ。飯田のお城も元善光寺も目の前の関係だし。ひっそりと歴史の影で続いてきたって感じ。

 歴史なんて、檀家の方には関係ない話なのだろうけれど。




 

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