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2020年日本の一番長くて暑い終戦記念日 千鳥ヶ淵散策 20.08.15 05:30

靖国神社の開門待ちの時間を利用して千鳥ヶ淵を散策するのは毎年のこと。


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桜で有名な千鳥ヶ淵には戦没者墓苑が。
外国で命を散らした邦人の遺骨を集めた墓苑なのだが、イデオロギーの対決が華やかな頃には、左の人は戦没者墓苑、右の人は靖国神社と分け合って、そこに右寄りの職業の街宣車が行き交い、ただでさえ日本の長くて暑い一日をますますヒートアップさせていたのに、今ではどちらの姿もあまり見ない。
ニホンではイデオロギーを声高に叫ぶことはなくなってしまった。教育の賜物なのか?時代が代わったのだろうな。


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今年の千鳥ヶ淵の桜はギリギリ外出禁止令前に滑り込んで美しい桜を堪能できたのだが、そのときも名物のボート乗り場は営業をしていなかった。
今日はボートすら見当たらない。すっかり片付けられてしまっている。ボート乗り場だって商売だろう。大丈夫なのだろうか?従業員は?観光業はどこも大変だ。イデオロギーの前に生活だよな。


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狭い千鳥ヶ淵の緑道をさっきから何度も桜田門系の車が行き来する。
墓苑の門前では若いお巡りさんが立番している。
戦没者墓苑も国の施設。威信を欠くわけには・・・は、相変わらずのやばい発想か?


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春にはあんなに美しい桜が咲く緑道。
でも、桜っていうのもなんとなく戦争を思い起こさせないわけではない。
見事散ることを目的に戦地に駆り出された若者がどれほどいた事か。一体何のためだったんだろう?軍歌の世界だね。


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堀の向こう側には皇居があって、今でこそ国民の象徴だが、当時は大元帥の立場であった人が暮らしていた場所。
王政復古以降の天皇による統治はベクトルのずれた軍人により、国民の犠牲を残して建武の新政同様短期間で哀れな結果に終わってしまった。


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足利尊氏がマッカーサーに変わったという結果は面白い。
千鳥ヶ淵を歩くと、ホントにいろいろなことを思う。
毎回来るたびに何を思うか、それもまた面白いことなのだが。
とりあえず今日は、戦争も疫病もない平和な世の中かな。アイハブアドリーム。


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今年も北の丸の武道館では政府主催の追悼式が行われる。なにもそんな坂の上で行わなくても・・・は毎年思うこと。議員や政府のおえらいさんは車で乗り付けるから苦もないかもしれないが。市民の苦労はそっちのけ、時がたっても変わらない、いつの時代もそんなもんだ。




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