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東京都千代田区 東京国立近代美術館 さらば工芸館 20.01.26 13:30

近代美術館とJCIIで先日亡くなった奈良原一高の写真展が行われているので見に行った。
その移動のついでに移転が決まっている近代美術館工芸館に足を運んだ。

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北の丸公園の皇居側に立つ工芸館の建物は、元近衛師団司令部庁舎。
どこか権威的なのはそういうことなのだが、その時代錯誤な権威感がなんとなく工芸品を見せるという今の任務にはぴったりな気もした。

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館内の展示に感動
展示物も含めて、写真撮り放題だった。
が、ここであえて展示物を見せても・・・ということで割愛。

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建物の周りをぐるっとする。
なにしろ近衛師団だから、世が世なら一般人が寄りつけるような場所ではない。
近衛師団も天皇を守るという大義がありながら226事件のときには反乱側だったりとチグハグ感は否めない。
軍隊の中でもエリートが任く部隊。そういう意味でも一般人は近づきがたい。

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結果、近代美術館工芸館は石川県へと移転する。
この表現がめんどくさいところで、移転するのは工芸館という仕組みというか展示品というか。
建物自体はこの場所に残る。そうなるとやっぱりこれからは旧近衛師団司令庁舎という名称になるのだろうか?
金沢には受け入れの建物があり、それもやっぱり近衛師団の建物らしい。
もう、何がなんだか訳がわからなくなりそうだが、工芸館は移転するが、建物は残るというのが正しい認識。

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近代美術館の工芸館が金沢に移転することに関してはそれはそれでいい。漆や金箔など東京にあるよりも工芸品に関しては金沢のほうが十八番な気もする。でも、職員の人はここで急に金沢へと言われても迷惑だろうな。それとも近代美術館は残るので、希望者はそちらでとなるのだろうか?詳しいことは全然わからない。でも何人かは金沢に移るのだろう。冬が厳しく繁華街も寂しい。年をとった後の医療とか、場合によっては将来なにかあって転職のための面接とか、個人の勉強とか、地方はやっぱり不利だろう。大変だ。

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なので、近衛師団のこの煉瓦の建物がなくなるというわけではないんだよな。
じゃ、いつでも見に来れるじゃないか・・・と言われるとそのとおり。
工芸館としての役割を終えるだけ・・・となると、別にふつうのコトのような気がしてくる。

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カンバンの旧近衛師団庁舎の後ろに旧近代美術館工芸館とかかれるだけか。
このあと、なにか使いみちがあるのだろうか?
耐震補強まで済ませた立派な建物なのに・・・。

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