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神奈川散歩

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神奈川県内をウロウロしたときのお話です
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2023年3月の記事一覧

【神奈川県伊勢原市】伊勢原日向の日向薬師に参拝 22.09.22_10:55

 彼岸花の群生地、伊勢原日向は日向薬師の門前だ。門前町というほど人はいない。  江戸時代は浄発願寺という巨大な寺院もあったらしいのだが、土砂崩れで藻屑とかしたそうだ。  神も仏も・・・。  結果、日向薬師だけが残った。  日向薬師は関東でも有数の古刹で、源頼朝も大姫の病回復を願って参拝したとか。  大河ドラマで言うところの、大泉洋が南沙良のために参拝したといった感じ。  結果、病は回復したらしく、JRで冬を取り戻すことができたということに・・・。  そんな歴史の日向

【神奈川県伊勢原市】伊勢原日向の古道、日陰道を歩く 22.09.22_09:00

 伊勢原は日向。  大山や日向薬師への参拝道は日向渓谷の山陰のため日陰道と呼ばれている。  頼朝も日向薬師への参拝で通った古道は今となっては・・・きっと昔からか?・・・ほぼ獣道。  江戸幕府が街道を整備する以前は日本中の道はこんなもんだったんだろうなと思わせてくれる。  こんな程度の道を戦国時代は何万という雑兵が徒歩で行ったり来たりしていたなんて信じられない。  一人1mの幅が必要だとして一万人だと二列になっても5Kmだ。  歴史の嘘が暴かれる。関ケ原では東西20万

【神奈川県伊勢原市】伊勢原日向で彼岸花 22.09.22_08:40

 日向薬師の門前、大山の水を集めた日向川が流れる日向渓谷と呼ばれる深い谷に猫の額ほどの土地を利用して田畑が広がる。  神奈川の彼岸花の名所といえば、日向の田園の畔に咲く彼岸花が有名。  何しろ開発から遮断されたような土地。  侍の時代からこうなのだろうと思わせるような牧歌的な風景に、情熱の赤い彼岸花が不似合いでもあり、妙にお似合いでもあり。  猫の額ほどの田畑で生活が成り立つとは思えない。  きっとここに暮らしている人は何らかの仕事を別に持っているのだろう。  そ

【神奈川県鎌倉市】夏の女神に最後のキスを 漁港と船と鯵のフライと 22.09.04_15:30

 腰越の街を歩いてたどり着くのは腰越の漁港だ。  漁港っていう響きがいいよね。  鎌倉からはほど近い茅ヶ崎の海の側で育ったため、漁師っていう職業に憧れもある。  土地柄、同級生に農家のガキは居なかったけど漁師のガキっていうのは結構居た。  将来漁師を継ぐ連中はホントに勉強せずに毎日海で遊び呆けていた。家業の手伝いをしているようには見えなかった。  それあ何しろ羨ましくってね。案の定勉強はできないんだけど、気持ちのいい連中だった。  漁師って農家と違って毎日が勝負だ

【神奈川県鎌倉市】夏の女神に最後のキスを 腰越を歩く 22.09.04_14:45

 小田急の江ノ島から歩いてやっと腰越。  夏の終りになると毎年ここに来ている気がする。  日本有数のサマーリゾート江ノ島に隣接している割に落ち着いた雰囲気を残す不思議な街。  江ノ電が路面電車で走る街。  地元のサーファーが行き交う街。  環境は羨ましいけど、東京や横浜に仕事を持つ人には憧れでしかない街。  日蓮が法難に合い、義経が鎌倉から締め出された街。  しらすと鯵がうまい町。  江ノ電のスピードに合わせてゆっくりと時間が流れる街。

【神奈川県藤沢市】夏の終りに最後のキスを 日蓮法難龍口寺参拝 22.09.04_13:20

 すばな通りを海から江ノ電の駅へを抜けると龍口寺がある。  日蓮の龍口法難の場所に建つ日蓮宗の寺院。  元は鎌倉幕府の刑場だった場所。  江ノ島、腰越を眼下に見る境内は湘南の一等地。  神奈川唯一の五重塔が潮風の中凛と建つ。  日蓮宗らしい少し尖った感じの境内の雰囲気がスキだ。  そんな場所で、日蓮という人物の運の強さというか、一本気な気質を思うと不思議な気持ちになる。  大河ドラマでもあったが、とりあえずすぐ人を殺してしまう鎌倉時代、よくぞまぁ、生き延びたこと

【神奈川県藤沢市】夏の終りに最後のキスを すばな通りを歩く 22.09.04_12:50

 酷暑とチョー多忙な8月が終わった。  結局、夏らしいことは相変わらず何も出来なかったけど、夏の終りに最後のキスを・・・腰越あたりを散歩しようと思い立った。  横浜からは東海道線で藤沢駅へ。  藤沢駅で大船軒の立ち食い蕎麦を食べたあとは小田急線に乗り換え。  江ノ電へ乗り継いでも良かったのだが、スピード感と腰越に出るために江ノ島への参道のすばな通りを歩きたかったから。  すばな通りは江ノ電と湘南モノレールから江ノ島へ向かう、江戸時代から続く昔ながらの参道。  今の