クラシックネガ的カスタム設定との1ヶ月。
X-Pro3の目玉とも言えるフイルムシミュレーション「クラシックネガ」。11月28日の発売からSNS上に多くの写真がアップされ、その1枚1枚に悶絶している日々が続いている。
自分はまだ、丸の内や六本木のショールームでさわりの程度しか体感できていない。
ところが先月、X-Pro2や他のXでも、クラシックネガのような風合いで撮れるというカスタム設定が話題となった。
X-Pro3をまだ購入出来ていない自分にとって、これは本当に朗報だった。早速上のページの情報をもとに、自分のX-Pro2にもそのカスタム設定を反映させてみた。とはいえ、トータルで3年ほど使っているカメラだから、どんな仕上がりになるかは想像できたかもしれない。でもそんな野暮なことはしなかった、と言うよりも、興奮してその暇がなかった。
初めて撮りに出る日、手に持つのは同じX-Pro2でも、少しドキドキしていた。そんな妙な動悸とともに、玄関を出たのを覚えている。
それから1ヶ月が経った。
感傷的というかなんと言うか、懐かしい気持ちにさせると同時に、胸の奥が少し締め付けられる、そんなセンチメンタルな気持ちになる。この時期に撮っているから余計にそう思うのかもしれない。あっさりした色と比較的緩やかなコントラストは、その時の自分が写真を通して、当時の思い出とか考えていたことを語りかけてくるような気がする。
このカスタム設定で撮り続けて1ヶ月。気がつけば、この色に夢中になっている自分がいた。本当のクラシックネガではないので同じ風合いでは無いはずでも、そんなことがどうでも良くなるくらい好きになったし、何よりX-Pro2の可能性に改めて感動した。X-Pro3は早く欲しいし、クラシックネガも早く使い倒したい。でも、X-Pro2が余計に手放せなくなるような、そんなカスタム設定に出会えた。
今月下旬、青春18きっぷを使って青森と函館に旅をすることになった。雪も深まりつつある北東北と北海道。このカスタム設定が冬を写し取ってくれるのか、今から楽しみで仕方がない。
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