話す事と聞くこと。

画像1 先日、古くからの友達と久しぶりに会って食事をした。前回会ったのはコロナの前だから、ほぼ1年ぶり。メールのやり取りはしていたので、近況はそれとなくは知っていた。けど、仕事の出来ない部長とお局の不倫のその後とか、実家のお兄さん夫婦との確執はとか、その後やディティールなどは、なかなかメールでは伝わりにくい。そんな世間話を、食事をしながら長々と話した。
画像2 その後、街中をぶらぶらしながら駅まで来て、じゃあまたね、と別れたんだけどね。久しぶりに会って話せて楽しかったよ、と言ってもらえた。私も楽しかったよ。胸の中の小さなもやもやや、普段は忘れている小さなあれこれなどを、気の置けない友達に吐き出すことができて、ずいぶんとすっきりした。
画像3 話をするって大事なことなんだね。それも人と会って愚痴を親身に聞いてもらうという状況に身を置くことが、どれほど精神衛生にプラスに働いているのかを、しみじみと感じることができた。
画像4 誰にだってもやもやの一つや二つ、胸に抱えて生きている。それが四つや五つになったり、抱えきれないほど大きくなったりする訳だけど。解決策の第一歩は、やっぱり早めに人に話すことだろうと思う。話すことでいったん荷を下ろし、新しい何かを見つけることができれば、もつれた糸がほぐれる事だってあるよね。
画像5 ただその時思い出したのは、1人で自宅で亡くなったおじさんの事だった。数年前に奥さんをなくし、1人暮らしだった。何か話せば返してくれる人がいる事の有り難さを、そのおじさんは人一倍感じていたに違いない。それが人でなくてもいいじゃない?アレクサのように、話しかければ返事をする何かがいれば、また心持が違うのではなかろうか。
画像6 日本のロボットのイメージは、要するにアトムだ。人型で歩きしゃべり思考する。それを全部やるのは大変だから、もう、話を聞く・適宜な返事をする、そう機能を絞ったAIはできないものだろうか?寝たきりの病人の枕もとで、24時間返事をする。24時間話を聞く。たまに面白ニュースなど読み上げてくれる。ディープラーニングとやらをすれば、返事のパターンなどすぐ覚えるだろう。そんな「会話します」ロボットが出来ないものかなぁ。世の中の会話が必要な人のために。
画像7 昔工場にロボットが導入されだしたころ。機械の一つ一つに顔写真を張り付け、恵美子とか博美とか名前を付けて可愛がってた所があるとニュースになってた。AIが発達すると仕事が奪われ悲惨な未来が来る、的な説もあるけど、機械に名前を付けて可愛がる人がいるなら、人間は案外機械とうまくやっていけるんじゃないかな。と思う。(夜景を手持ちで長時間露光で写したもの。手振れて酷いけど、今日はこれしかなかった~。ミッドタウン日比谷。)

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