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1000日チャレンジ 755日目 『アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち』読了記録

ゴールまで245日

★BMI:24.3

◎『 アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち』(鈴木忠平 (著) ; 文藝春秋;2023)
(以下、出版社web siteより引用)
「ファイターズ本拠地移転。13年前今までとは別の土地にボールパークを創る構想が生まれた。それを形にする為に戦った男たちがいた。」

【感想】ノンフィクションということだが、小説のように劇的な場面展開もあり、楽しく一気に読むことができた。私自身、学生時代6年間を札幌で過ごした。また、新庄さんが選手時代に札幌ドームで日本ハムファイターズの試合を観戦した時の、彼の守備中の細やかな指示や準備に驚き、観劇したことなどもあり、日本ハムファンになった。なので、札幌ドームを離れることや、ましてや本拠地を札幌市内ではなく、北広島市にしたことには、少々批判的な感情もあった。ただ、今春、開場した新球場やそのコンセプトには夢を感じている。
そんな背景で、この本を手にした。球団内外によく取材して書かれた本だと思う。登場人物それぞれの思いも伝わってくる。ただ、会社の経営に関わる人間としては、ビジネス面での球団の判断や親会社の決定の裏に、どんなことがあったのか?もう少し取材してほしかったと思う。新球場建設に反対していた役員は、最終的に納得したのか?社長でもない、創業者一族の取締役が決断すれば、それで済むような話なのか?など、腑に落ちないところも多い。ファウルグランド狭かった問題も、記述はあるものの、あまり突っ込んだことは書かれていない。
まあ、それでも、前に進んだのだから、様々な課題に対して、それなりに解決方法があったのでしょうね。
感銘を受けた文章がいくつかあった。
「夢には日付を書かなければならない。」
「出来ないことに出来ない理由を整理するのではなく、あらゆる可能性を追求しその方向性を見出す」
「あなたの心にフロンティアはありますか」

もう一度、クラーク先生の言葉を思い出して、私も心にフロンティアとアンビションをもって、残りの人生を楽しみたい、そういう読後感だった。



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