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1000日チャレンジ 732日目 PARCO劇場「夜叉ヶ池」

ゴールまで269日

★BMI:24.5

◎先日、PARCO劇場で上演中の『夜叉ヶ池』を観たので、記録を残しておきたい。

PARCO劇場

【公演日程】2023年5月2日(火) ~ 2023年5月23日(火)
【場所】PARCO劇場
【主催】SOMPO美術館、フジテレビジョン
【後援】TOKYO FM/一般財団法人渋谷区観光協会
【作】泉鏡花
【演出】森新太郎
【振付】森山開次
【出演】勝地涼 入野自由 瀧内公美 那須凜 山本亨 伊達暁 森田甘路 澄人 田中穂先 佐川和正 佐藤誓 有川拓也 池田遼 小川莉伯 澤村亮 中桐聖弥 中島祐太 中田翔真 廣田佳樹 山崎類 渡辺謙典
(以下、公式web siteより引用)
「泉鏡花生誕150年の節目に、開場50年を迎えるPARCO劇場にて、
美しい日本語で物語る、幽玄ファンタジーの傑作を上演!!
1913年に日本幻想文学の先駆者・泉鏡花が発表した戯曲『夜叉ヶ池』は、放浪の旅人と孤独な美貌の村娘、夜叉ヶ池の竜神姫と彼方の竜神の二つの恋物語を中心に、人間世界と異界の眷属の物の怪たちが荒々しくユーモラスに描かれた物語で、今もなお愛されている名作です。
この傑作ファンタジーを、言葉と芝居にこだわりを持つ演出家・森新太郎の演出、ダンサー・演出家として独自の世界を切り拓いてきた森山開次の振付で、2023年に開場50周年を迎えるPARCO劇場で上演いたします。」
【あらすじ】(以下、公式web siteより引用)
「岐阜県と福井県の県境にある三国嶽の麓の里に鐘の音が鳴り響く、それは竜神(那須凜)と人間の約束の鐘の音、この鐘の音が鳴っている間は、約束が守られている。だが人間の傲慢さと欲の深さによって、鐘が鳴らなくなって約束が破られたとき…。大正2年の夏、激しい日照りが続くとある地方の村に、諸国を旅する学士の山沢学円(入野自由)という男がやってきた。山沢はその村にある三国嶽の麓を歩いている途中、のどの渇きを覚えて、とある家にお茶をお願いし、お茶をめぐんでくれた娘・百合(瀧内公美)に問わず語りに話をしはじめる。
一昨年のこと、萩原晃(勝地涼)という自分の友人の学者が各地に伝わる不思議な物語の収集に出たまま行方知れずになり、その足跡を辿って諸国を旅しているのだと。そこへ百合の夫という男が現れる。
その男こそ萩原であった。久々の再会を喜ぶ山沢に、萩原は自分がこの地に住み着いたいきさつを語るのだった…。」

2時間足らずの舞台だが、最後の15分間の怒涛のような時間に圧倒された。まだ半年足らずだが、今年度No.1作品になるような気がする。なんといっても東京オリンピックでも披露された森山開次振付の舞踏シーンが凄かった。魑魅魍魎たちの生身の物体としてのリアリティという矛盾したものを観毎に表現していた。勝地さんも瀧内さんも泉鏡花原作そのままの難しい言葉が多い台詞を、しっかり伝えてくれて素晴らしかったのだが、舞踏シーンに少しかすんでしまった。
このお話は、歌舞伎でも観たことがあるのだが、今回の作品の方が、まさに”歌舞いていた”。このまま歌舞伎座の公演としても成立する、いや、歌舞伎もこれくらい革新的なことをして欲しいと思うくらい。
とてもいい作品を観せて頂けて、感謝。

https://stage.parco.jp/pdf/parcoplay/store/storage/yasyagaike_chirashi.pdf


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