見出し画像

みんなのお悩み相談#8 感覚過敏がひどくて通勤するだけでげっそり…どうすればいいの?

こんにちは。
LITALICO仕事ナビ編集部です。

読者のみなさんからいただいた「はたらく」ことにまつわるお悩みを毎週1つずつご紹介、読者のみなさんや支援者・専門家サポーターからの応援やアドバイスを募集する「みんなのお悩み相談」コーナー。

今回は第8回目のお悩みです。

画像1

相談者: Kさん(30代 精神障害・発達障害) 

Kさんからのお便り
------------------------------------------------------------------------------
感覚過敏で乗り物酔いが酷く、電車に乗ってどこかに移動するだけで、色んな光や音の刺激に襲われてげっそり疲れてしまいます。

仕事を探そうにも、こういう特性があると通勤範囲が非常に限られてしまい、困っています。
そもそも感覚過敏を和らげる方法はないのか、それとも、電車に乗らないで通勤できる範囲で仕事を探した方がいいのか…

感覚過敏のある方が、症状とどのように付き合っているのか、仕事探しをどうしているのか、教えてください。
------------------------------------------------------------------------------

感覚過敏があり、電車での移動が困難だというKさんのご相談。
今回集まった回答をご紹介します。

------------------------------------------------------------------------------
はじめまして、ここのイラストを描かせてもらってますひろのはこです。

私も感覚過敏があり、普段からサングラス・色付きのメガネをかけて生活しています。
また、外出時はデジタル耳栓(ノイズキャンセリング)かライブ用の耳栓をしています。

サングラスは、はじめは一般的なレンズに着色してある茶色のものを使っていました。
その際、グレー系、グリーン系、茶色系とあり、自分に合うもの(見やすいもの)を選びました。

現在は、遮光メガネレンズ(東海光学株式会社)というレンズのオレンジ色のメガネを使用しています。
(前回のメルマガにあったリンク(LITALICO発達ナビの記事)先には「偏光メガネ」がおすすめされていましたね)
これも、10種類以上の色があり、自分に合ったものを選びました。
私の場合、一般的なサングラスよりとても見やすいのですが、そこそこのお値段なので、効果が感じられた場合にだけご検討されるといいと思います。

また、文字の読みづらさもあり、最近、アーレンシンドローム(光に対する感覚過敏の一種)だということがわかり、アーレンレンズのフィッティングをしようとしているところです。

ライブ用耳栓はCRESCENDOのものを、デジタル耳栓(ノイズキャンセリング)は、キングジムのものを使用しています。
どちらも、会話などは聞こえるので、使う人によっては「全然効果がない!」と感じたり、ノイズキャンセリングの打ち消し音(サーっという音が聞こえます)が気になってダメだという方もいるみたいです。

知り合いにキングジムのデジタル耳栓を体験してもらったところ「Bose QuietControl」というノイズキャンセリングイヤホンの方が、きれいに音が消えるよと教えてもらいました。
(ただ、高価なため、私はまだ購入に至っていません・・・人からの情報だけですみません)

みなさんに言えることではないと思うのですが、私は遮光レンズメガネをかけると聴覚過敏が和らぎ、デジタル耳栓やライブ用耳栓を使うと視界がはっきりします。
何かひとつでも感覚過敏が和らぐと、他も少し和らぐかもしれません。

以上、もう試されていることかもしれませんが、何かご参考になりましたら幸いです。

(回答者 ひろのはこさん)

------------------------------------------------------------------------------
Kさん、ご相談いただきありがとうございます。LITALICO仕事ナビ編集部です。

イラストレーターのひろのはこさんが、ご自分でされている工夫を寄せてくださいましたので、編集部からは、「仕事探し」という観点から情報提供させてください。

電車での通勤が感覚過敏もあり大変だというお悩み。通勤電車に乗る時間が短かったり、あまり混まない路線だったり、電車に乗らなくて良い場所にあったり…と、立地の面も、就職先探しの判断軸のひとつとなるかと思います。

ただ、ハローワークやインターネット等で自力で求人を探すだけでは、なかなか条件に合う求人が見つからないこともあります。

その際は、最寄りの地域の「就労移行支援事業所」に相談し、就労移行支援のスタッフによる支援を受けながら、就職先を探していくのもひとつの手です。ハローワーク等に出ているもの以外の求人を独自に開拓してくれる場合もあります。

就労移行支援の制度や利用方法については以下の記事をご参考にしてください。


利用のイメージをつかむために、こちらの体験利用記事もどうぞ。

そして、LITALICO仕事ナビでは全国の就労移行支援事業所を検索することができますので、こちらで最寄りの事業所を見つけて通ってみることもできます。

また、通勤だけでなく、感覚過敏の症状は、就職後の職場の音や光の刺激に対しても困りごとが起こる可能性がありますので、就職する際に、ご自分の特性や受けたいサポートについて相談、合意していくと働きやすくなるかもしれません(こういったことも、就労移行支援のスタッフのサポートを受けることができます。)
困りごとに応じた個別のサポートのことを「合理的配慮」といいます。LITALICOでは合理的配慮のパンフレットも公開しておりますので、こちらも何かのご参考になれば…

(回答者 LITALICO仕事ナビ編集部)

Information
--------------------------------------------------------------------

働くことに障害のある方の就職情報サイト「LITALICO仕事ナビ」

「みんなのお悩み相談」コーナーで、「はたらく」ことにまつわるご自分のお悩みを相談したい方は、こちらからエピソードをご投稿ください。

※募集は終了しました。ご協力ありがとうございました。

選出された方(匿名投稿可)とお悩みは、イラストレーターの「ひろのはこ」さんに、イラスト化していただいて、ご紹介します!

画像2

自己紹介
ーーーーーーーーー
いろいろあって「もう人と関わりたくない!」と思ったりしつつ、「それでもなにかしらつながっていたい」「居場所が欲しい」と作品を発表し始めて、6、7年になりました。
突然売れる!一気に人脈が広がる!なんてことは、もちろんなく(まあ、想像はしますよね)、のらりくらりの日々ですが、少しずつ歩けているのかなと思っています。
最近は、Kindleでのエッセイ本の販売がちょっとした収入源です。

ーーーーーーーーーー

みんなのお悩み相談#7はこちら

※情報や肩書は記事作成当時のものです

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?