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聴きたいことが多すぎる

先日、大学の友人から吹奏楽の定期演奏会に来てほしいと招待してもらった。

僕は生まれてこの方、楽器演奏という四字熟語から程遠い人生を歩んできた。
人生最後の楽器演奏といえば、中学校のアルトリコーダーが最後になるだろう。

そんなくらいに楽器に触れた経験の少ない自分ではあるが、お呼ばれしたものには基本的に顔は出したいタイプであるし、普段は見られない友達の姿を見られるのは少し楽しみなのでお邪魔してきた。


当日の演奏はというと、それはもう素晴らしいものだった。
音楽の素養も教養もないことを暴露した上で賛辞を送ったところで意味を成すかはわからないが、生まれて初めて見る大ホールでの吹奏楽団による演奏会は、とても感動するものだった。


公演後に奏者と歓談の時間が設けられてはいたのだが、僕はその後予定が入っていたことと、大勢の観客によって「出待ち状態」ができあがっていたので、声をかけることは叶わず会場を後にしてしまった。


しかし、演奏会について友達に尋ねたいことは山ほどあったのだ。
初めて鑑賞する演奏会ということもあって、しかもそこで演奏しているのが友人ということもあって、気になることは湧いて出てくる。


本人にまとめてインタビューするのも迷惑かと思われるので、今回はスーパーの掲示板なんかでよく見かける『お客様の声』形式で質問を掲示していくことにする。


お客様の声
「演奏が終わった後、ソロパートを担当した人が立ち上がり礼をする時に他の奏者の人が足をバタバタしてましたが、あれは拍手の代わりですか?そしてあれは拍足と呼ぶのですか?」(20代学生)

お客様の声
「ソロパートを担当されていた際、暗がりの中一人だけスポットライトが当てられていましたが、ああいうのって緊張して指が震えて止まらないみたいなことにならないんですか?」(20代学生)

お客様の声
「普段の練習は、団体での練習以外にも家で自主練したりするのですか?家で練習するときは音を出すのですか?」(20代学生)

お客様の声
「選曲委員長を務めていらっしゃいまいしたが、今回の選曲にあたって重視したことはなんですか?」(20代学生)

お客様の声
「最後の曲が終わり、終幕というところで隣の席の方とハイタッチをして会話をしていたように見えましたが。何を話されていたのですか?」(20代学生)

そのほかにも、数々のお客様の声が寄せられているため、友人には目を通した上で答えていただければと思います。


どうせ答えを聞くなら、直接聞いたほうが早いだろ。


何はともあれ、本当にお疲れ様でした。

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