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【ビジネス・経営】弁護士(予定)が簿記2級を受けたらこうなった③〜戦略編【簿記2級】 

弁護士も間違いなく経済人の一人
司法試験に受かって開業準備中の身で、お金の勉強の一環として、簿記3級に続いてチャレンジ
事の顛末を全3回で綴る
その3回目

1回目①〜戦歴編、2回目②〜教材編はこちら


試験戦略

タイムマネージメント


簿記2級本試験の設問は計5題で、1(仕訳)・2・3=商業簿記、4⑴(仕訳)・4⑵・5=工業簿記と決まっている

最初は、①本試験問題集で勧められた通りに、1→4⑴→4⑵→5→3→2の順で解いていた
その意図は、簿記の全ての基礎である仕訳(1・4⑴)をまず片付け、
次に、出題傾向が固まっている工業簿記(4⑵・5)に取り組み、
最後に、時間のかかる3と2、特に、連結会計など難問が出る可能性のある2を最後にして、最悪部分点狙いで時間切れに対処する、という点にある

しかし、自分は最終的には、1→3→4⑴→2→5→4⑵で解くことにした
まず個人的に、最後まで工業簿記4⑵に苦手意識があったので、これを最悪時間切れの場合の足切り捨て問にしたかったからである
また、1→3で30分、4⑴→2までで60分(2が連結会計などの難問ならここでも足切り)、残り30分で5→4⑵に取り組む、とタイムマネージメントがやりやすかったこともある

これは個人差があることなので、模試を解きながら自分なりにどれが自分にとってベストか考えるべき


統一試験とネット試験

統一試験
167(2024.6.9) :合格率22.9%
166(2024.2.25):合格率15.5%
165(2023.11.19):合格率11.9%
164(2023.6.11):合格率21.1%

ネット試験
2023年4月~2024年3月:合格率35.2%

建前上は、統一試験もネット試験も同じ簿記2級試験
しかし、受験者の感想(現在は問題非公開なので、正確な問題分析は不可)や合格率から見ると、統一試験の方が難しいのは確かであろう

正確に言うと、統一試験の場合、難しい問題が出て合格率が下がるハズレ回があるということ
上記のように、統一試験165回、166回は、ハズレ回であった
ただし、ネット試験は試験の3日前までなら自由にキャンセル延長でき、ちゃんと準備した上で受験できるので、数字上の合格率ほどの差はないと思う

統一試験
その難しい統一試験合格を目指すなら、難しい問題が含まれる過去問(①本試験問題集の他にも他社の過去問集はある)をやるべき
信頼できる難問に慣れて、実質90点満点の試験になっても合格点70点を取れるくらいまで仕上げる、典型問題を解くスピードを上げ、本番で出る奇怪な難問に割ける時間を捻出する、対処方法はそれしかない

ネット試験
自分は、途中でネット試験に切り替えたが、ネット試験にはネット試験特有の難しさもあるので注意
ほとんどの人は、普段は紙の問題集を使っているであろうが、ネット試験模試は必須

個人的に注意したことは、
まず、数字はパソコンキーボードのテンキーで打ち込むので、丁寧に画面を確認しながら打ち込むこと(電卓を打つよりも慎重に)
よく見てないと、0を多くまたは少なく打って数字が桁ごとズレることがままある
工業簿記4⑵でこれをやると、以後の数字が全てズレて設問丸ごと全滅も

次に、問題文がパソコンのディスプレイ上に表示され、問題文に直接書き込みができないため、自分なりの対処法を確立しておくこと
例えば、3の試算表の問題で、紙試験なら、仕訳した分の数字と既に試算表にある同じ勘定科目の数字を足して処理する場合、試算表側にチェックを入れて足し漏れを防ぐことができるが、ネット試験ではできない
この場合、仕訳したら必ず試算表側を見て同じ勘定科目があるかチェックしてから、数字を打ち込むということを手順として確立しておく


最後に


簿記2級合格後に、財務分析系の本を読んだりしていると、財務諸表の数字が読めることを実感する
簿記2級取得を目指す目標は人それぞれだろうが、企業社会が計算書類・財務諸表をベースに成り立っているのは事実、数字が読めるようになることは、経済人にとって必ず武器になる
みなさんも合格目指して頑張ってください

以上

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