圧縮されたどす黒い気持ちはブラックホール
初対面やあまりまだお互いのことを知らない関係で感じ悪い人、あれはいったいどういう心持ちで相手と接しているんだろう。相手の気持ちを慮る事を重要視するHSPとしては本当に理解し難い。
そういった失礼な人に限って、後から印象が良くなる人が多いから、尚更頭を抱えてしまう。
というか、単純にずるい。平和な人間関係を築いていく事においてのルール違反だ。
こちらは相手に不快な思いを1ミリでもさせないように、軋轢のないやりとりができるように、お互いに楽しく過ごせるようにと心を削っているのに。試合前から既に勝負がついているいるようなものだ。もちろん圧倒的大差で気を遣っているこちらの負け。正直者が馬鹿を見るとは、まさにこの事。
最初に嫌な印象を与えたまま変わらず性格の悪い人は別として、実はああ見えていい人だとか、実は猫が好きだとか、一度心を開いた相手にはとことんかわいく甘えるとかよくあるけど、そんな技いったい人生のどこで覚えるのだ。
最初に悪印象を相手に与えることに対して、申し訳ないとか、嫌われたら嫌だなとか、誤解されたくないとか、何にも思わないのか?
そういう特殊な人は、きっと嫌な事があっても一晩寝ればすっかり忘れているんだろう。なんとも羨ましすぎる。こちらは何日も何ヶ月も、時には何年経った今でもモヤモヤしていたり、忘れたと思っていた嫌な事をふいに思い出して、勝手に一人反省会を開いて落ち込んでいるのに。
どうしてこんな面倒くさい性格に産まれてしまったのだろうと何度思った事か。
思うままに生きたいのに、人と接すれば接するほどにその決意は簡単に圧縮され、小さいどす黒い塊になる。こんなもの持ってはダメだと、それを見られないように箱に入れ、何重にも蓋をしてしまう。
それがHSPだ。
暗闇のトンネルは、いつになったら光が見えるのだろう。恐怖の中歩くのも、もういい加減疲れてしまった。
思うままに生きたいのに。
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