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Poetry 2.16,17,18のワルツ

2/16  只 今を行くだけなのだろうか。尖塔に集まろうとする 全体から発している力能があるように 大地の中心からの広がり/それが足元から垂直方向に移動する/衝動の様な意志の突発/或いは嫌悪は似て非なる しかしそれでも なおのこと。誰かの正面に向かい それは放たれるというより その衝動は頭上へと回収され/この力が コミュニケーションを難しくする/と 思い返す。
何処かへ行くべきであると 決意し 準備は既に行動へと注がれて 今 出て行かざるを得ないだろう。
此処が嫌い それはレジ担当店員のフラストレーション/若い間違いは短さから/老いてからの間違いは長過ぎから/思考は一から始め 空白を経ながら千まで辿り着く/それをじっと見られている様な違和感がある時 身体の毛孔からの視線の代償の発汗/見下した周辺は崩れ落ちた身体の質量というより 大地によって乱された惰性の重さがあり これが希望の力能でもあり/
水浸しの足元 首をもたげ膝をつき 沈む/その反射が 私の存在を形取るのが分かる/苦々しい/知られざる南国の花々のように香り 現れてしまうと耐えられないその輪郭。知れ渡っていた小さな暗闇が 動物たちが 洞窟 地下そのものが 暗い世界が消滅すると考えられるかどうか。昼間の明かりの下では貧しく 魅力なく/汗が私/私が汗/これはあれ あれはこれの一部で これはあれの隠喩で あれはこれ。

存在の重さ それは眼差しの停滞。自らと言いながらも/向けるそれが 法を犯す様に注がれる/逃げる場所は無い様に見え 反自然的だ/曝され膨れ上がったら同時に消滅を意識され それがあらゆる場所で知られる/観られる恐怖/しかしそれは 恐怖自体が植え込む 意志の単数への意思からくる透明で不回避な間違い/そして落下する。存在は目的を探したとして 此処から彼処へと/階段を登り 降りて/何処へ行ったのか 分からない/それは、搭乗したパイロットの行動する一日。自然なるものは目的はなし/動き出すもの火の中に見える。

誰からも聞かれて困る話しはないが 行き場を失くす者は誰であるのか 言えることは どこを探してもあなたの欲しい物は出てこないということです/可笑しなことの様に 極めて悲劇的に/その代理はあるらしい/それはあると言えばいいだけでしょう/そう それは嘘/皮肉ではなく/それは、崖の上での危険な状態でした/若しくは慈しみの様にも見えました/その時 意志は消滅していたので 本当はその人が居たといえるのか分からないのです/代理も粗雑な手作り/他人に期待してはならないと知る事になる。それでも 手放せないのですが。

私は告白する代わりに 此処から先へは解体を作用させ 赤い水蒸気を上げ 鉄道の横を歩かなければならない。それが 善良さと呼ばれるものであり それを保つことであり それ以外知らないと言えばいいでしょうか/素直さから来る向かい風でしょうか/不可解な眼差しというものは。告白した存在 それは奴隷 捕虜 貯蓄となり 断絶する態度をとり凝視する人々/それが望みなら告白したら私にとってここはそもそも閉鎖病棟ではないか/何故なら私はあなたの元を目指して歩いて来たのだから/もう二度と!おお!言葉の美しさがある それはこれが一度目であり それでもなお回帰する/何故ならそれは記憶があるから。


2/17 そして朝 二重のガラスで保たれた部屋に 日差しが剣のように差し込む/ここは何もかも鋭くて その代わり純粋だ/顔で受け止めた日差しは瞼の隙間から虹を感じることが出来るし 身体は巣造る/心中は折りたたむように 作用され

あなたが居ない/そんな朝 もう早くも昼が来てはいるが/コーヒーカップの底が見える/昨日 都市の水溜まりの静止しかけた冷たい思考を思い出したのとは別に 溜息で満たされる残りの空間を前に 嵐が去ったというのに どうしてこんなに惨めなのか/底は其処自体でしかない/と。

暴風の力能を体感せよ/カントは眺めてるだけで それが彼のプライドの中にある疚しさ/決して行動しない/一体感を起こさないまま/しかしそれが平和を そして神を証明する彼の理性案。
ぷんぷんと憤怒し近所の家を巻き上げる!ああ 嵐はやって来たのだった/船員たちは宴を始める/しかしそれは誰もが起こす出来事/この瓦礫を片付けて 終わり/去るだけさ 何故なら猿だけさ/人間よ 体感よ!さようなら!

2/18 日は頂点を過ぎて傾く/窓枠の影は競技場の斜面/滑り落ちて眠る/夢の中でも わたしたちはお互いにひとりぼっち

作家活動としての写真撮影や個展、展示の為のプリント費用等に充てさせて頂きます。サポート支援の程よろしくお願いいたします。