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【ブスの生存戦略】ブサメンでも美女と付き合う方法。それは、5つの〇〇を考えること。

こんにちは、清水陽介(@smzyuskmental)です。


今日は、『考えてるつもり』という本を読みました。『知性を1.67倍盛る方法』でも紹介させていただいた本ですね。


この本は、僕らが如何に無意識に周囲の影響を受けているかを教えてくれる、素晴らしい本でございます。たとえば、「コーヒーの匂いを嗅ぐと商品を買いたくなる」みたいなのは有名な話ですが、とにかく「人って”状況”に流されまくるんだよ」って例がたくさん紹介されています。

で、今回はその中でも「好みのタイプも思い込みだよね」みたいな部分がかなり面白かったので、ざっくりメモ。


section①
男女別モテる3つのタイプ

まず、「モテる人ってどんな人?」みたいな話はよくあるわけですが、これをなんともシンプルに調べたものがあります。これは著者のサム・サマーズさんが、講義の中で学生に対して取ったアンケート。アンケートではこんなことを聞いてみます。

「あなたが異性を好きになる条件はなんですか?」

最高にストレートな質問ですが、とにかく「人ってどういう異性に魅力を感じるんだろう?」ってことを調べてみたわけですね。

もちろん、講義のアンケートなので、しっかりと統計的なプロセスを踏んだわけではないのですが、大まかな傾向は出るだろうという事でやってみたそうです。

せっかくなので、これを読むあなたも「自分はどんな条件で好きになるかな?」と考えてみてくださいな。

で、アンケートの結果はというと、

・回答の50%は「外見の好み」を挙げた。(イケメン、体がエロい、痩せてる、ちょっと太ってる、など。)

・残りの47%は「内面的な魅力」を挙げた。(ユーモアセンスがある、優しい、知的、気さく、など。)

・結局のところ、回答の97%は「顔」、「知性」、「おしり」の3つに集約される!!

という感じ。「おしりって。笑」、みたいな感じですが、要するに「顔の見た目」「内面」「スタイル」の3つが97%を占めていたわけです。なんともリアルな3つがランクインしたわけですが、まぁ当然といえば当然でしょう。


ところが、この本の面白いのはここから。

「で、じゃあ残りの3%はなんなの?」って話です。

つまり、「多くの人が条件として挙げなかったのは何か?」という話ですが、それは、

”状況”

でした。例えば、「周りが結婚しまくってるから」「彼氏と別れた時」みたいなものを”状況”と呼びます。で、これらのような”状況”を「好きになる条件」として挙げたのは、たった3%だったと。

要するに、ほとんどの人(97%)は「イケメンがいい!」だとか「性格が良い子がいいよね〜」と、理想のタイプを掲げたわけですが、「状況で好きな人が決まる」と考えていたのはほんのわずかだった、というわけです。

さらには、サマーズさんいわく、

「実際に好きになるのって、”状況”による影響が大きいよね(意訳)」

とのこと。というのも、「いつ、どこで、誰と恋に落ちるのか、ほとんどの人はこの理由に気づいてない」んですね。たとえば、「付き合うなら絶対イケメン!」とか言っていた女子が、「顔は微妙だけど、中身に惚れたの」と言い、本当に微妙な彼氏とのツーショットを晒す、なんてことって結構ありますよね。

つまり、多くの人は「みんな理想の人としか付き合わない」と思いがちであるいっぽうで、実際は”状況”が「好き」にかなーり影響しているわけです。

ですので、自分が狙っている子が「高身長塩顔男子がタイプ」とか言っていても関係ないんです。あなたが「顔が悪い」「体型が良くない」「性格も暗い」でもいいんです。特定の「状況」さえ整えば、好きなタイプなど関係なく、イケメンや美女とも恋愛は成立するんだぜ!!それを見落とすな!!というのが、サマーズさんの強い主張であります。


section②
人が恋に落ちる5つの”状況”

では、「じゃあ、イケメンや美女と付き合える”状況”ってどんな状況?」って話ですが、この本ではその状況が5つほど紹介されていますので、さらっと見ていきます。

人が恋に落ちる状況①
物理的な距離が近い

「家が近いから好きになった」と考える人はほとんどいないと思いますが、実際は家が近い人ほど付き合いやすい、ということが分かっています。

これは1952年に行われた研究なのですが、この研究では、米国のあらゆる州に住む夫婦のデータを調査。すると面白いことが分かって、

・初めてデートをした時、婚約中のカップルの半数以上は「16ブロック以内」に住んでいた!(16ブロックは、”同じ市”くらいなイメージ)

・さらに、婚約中のカップルの3分の1は、付き合う前から5ブロック以内に住んでいた。(5ブロックは、”自転車で5〜10分”くらいなイメージ)

・もっとカジュアルな恋愛関係でも、同じ傾向が見られた。

とのこと。当たり前っちゃ当たり前ですが、要するに、ほとんどのカップルは近くに住んでいる人どうしで付き合っていた、と。

また、1950年に行われた似たような研究では

・アパートに住む人に「あなたの仲のいい人はどこに住んでますか?」と聞くと、全体の60%は”隣の部屋の人”を挙げ、4部屋以上離れると「仲良くなる確率」は4%くらいだった

・家の距離が6メートル離れるごとに、仲良くなる確率が半分になっていた

ということも分かっているそう。つまり、家の距離が6メートルの人と、12メートル先に住む人では、仲良くなる可能性が半分まで下がるというわけですね。

というわけなんで、物理的な距離が近くなるほど付き合える可能性が高くなるということです。たとえば、大学ならば、講義でいつも近くに座る人ほど仲良くなりやすい、ってことですね。当たり前といえば当たり前ですが、やはり物理的な距離は大事だと。

もちろん、「距離が近くなれば確実に好きになる」ってことは無いですが、少なくとも近いほど有利ということは言えそうですね。可愛い子を見つけた時は、キモくないレベルで距離を縮めるといいかもです。


人が恋に落ちる状況②
見覚えがある

「人はよく会う人ほど好きになるって本当なの?」みたいな話がありますが、ここで面白い実験をご紹介。

これは、1992年にピッツバーグ大学で行われた実験。この実験では、まず魅力度が同じくらいの3人の女性を集めます。で、この3人の女性たちには、大学の講義の中に1学期間、潜入してもらいます。そして1学期が終了した後、講義を受けていた一般の学生に対して、以下の2つの質問をします。

「この3人で、どの人が一番見覚えある?」

「この3人の中で、誰が一番魅力的だった?」

要するに、見覚えと好感度の差を比べたわけですが、この実験では、3人の女性を3パターンに分けます。

①1学期の中で「5回」出席する子

②「10回」出席する子

③「15回」出席する子

という感じ。つまり、見る回数が増えるほど好感度が上がるんじゃないか?ってことをシンプルに試してみたわけです。すると、その結果、面白いことがわかりました。

・「出席の回数」と「魅力度」は比例した。
(最も魅力的なのは15回子。次に10回子、その次に5回子)

・ところが、「出席の回数」と「見覚えがあるか」は、ほとんど”比例しなかった”!

とのこと。要するに、よくある話の通り、見る回数が多くなればなるほど、印象は良くなったんです。ところが、ほとんどの人は「見る回数が多くなったから好きになった」とは意識していなかった、と

つまり、「見たかどうか」をそこまで意識していなくても、単に目に入る回数が増えて「見覚えがある」だけで、印象が良くなっちゃうわけです

だから例えば、テレビのCMで、特に何かを宣伝するわけでもなく、なんとなく雰囲気だけ伝える感じのCMってありますよね。具体的にはこういうやつです。

冷静に考えると、「このCMってなんのためなんだ?別に商品やキャンペーンの宣伝をするわけでも無いしなぁ」って感じなのですが、これは「見覚えがある」を作るためだったわけです。つまり、CMの頻度を増やすことで「なんか知ってる」と思ってもらい、自分の会社を良く思ってもらおう、という目的があったわけですね。


というわけで、相手に好きになってもらうにはなるべく接触の回数は増やした方がいいと。

ただ、Twitterでも話しました通り、

「見覚えがある」=「好き」は確かだけど、「恋愛につながるか?」って言われると、効果はそこまで高くはないのが現実。むしろ、この研究では、

男は初対面の女性を好きになりがち!

ということも分かっております。そんなわけで、印象としては

あまり見覚えがない人<初めてあった人<よく見覚えがある人

という感じかもね、というところでしょう。


人が恋に落ちる状況③
相互利益

もっともシンプルであり、意外と見落としがちなのが「相互利益」。相互利益とは、文字通り「お互いに利益を与え合うこと」です。もっとカンタンに言うと、「好きって言われたら好きになる」みたいなイメージです。まさに、影響力の武器で言う「好意」「返報性」の部分ですな。

要するに、「好き」ということはしっかりと伝えた方が、相手も「好き」になってくれやすくなります


これがまた面白い実験がありまして、これは1986年にミラー博士が行なった実験。この実験では、初対面の大学生60人を集めて、交流パーティーのようなものを開きます。つまり、初対面同士でいろいろ話しあってもらうわけです。で、パーティーが終わった数日後に、その時に話した相手ともう一度話す機会が設けられ、その時にどういう行動をしたのかをチェック。要するに、「2回目に会う時って、どういうコミュニケーションをとるようになるのか?」ってことを調べたわけです。

で、この実験では、以下の2パターンを試してみました。

・1回目のパーティが終わった後、「この人は”あなたにあまり印象を持たなかった”と回答していました」というアンケートを見せる

・「この人は”あなたとの会話が楽しかった”と回答していました」というアンケートを見せる。

という感じ。要は「好きと伝えられた場合」とそうでない場合で、その後のコミュニケーションにどんな差が出るのか、ってことを調べたわけです。

すると、その結果、2回目に会った時の態度はこんな感じになったそう。

・「好き」と伝えられた人たちは、自分のプライベートな話題をたくさん話すようになり、積極的で楽しく相手と話すようになった!

とのこと。つまり、相手が「自分のことを好き」だとわかっていると「あ、この人には自分の話を受け入れてくれそう!」と思えるので、安心できるんです。で、安心できるからこそ、自分の素が出せるようになる。

そして、人は自分のプライベートなことを話すと、その話を聞いてくれた相手を信頼します

つまり、

・相手に「好き」と伝える

・「好き」って言われた側はプライベートな話題を話せる

・プライベートな話題を話すとその相手を好きになる

・つまり、「好き」と伝えると相手も「好き」と思ってくれやすい

みたいな流れが成立するわけです。


要するに、「好き」になってもらいたいなら、まずは自分から「好き」を伝えましょうと。当たり前っちゃ当たり前なのですが、多くの人はこれと逆をやります。つまり、本当は「好き」と伝えるから相手は「好き」を返してくれるのに、ほとんどの人は、恥ずかしがって相手が「好き」と言ってくれるのを待って、自分から「好き」と伝えないわけです

たとえば、「脈あり」という言葉が流行る理由もこれです。つまり、本当は相手に「好き」になってほしいなら、まずは自分から「好き」と伝えなきゃいけないわけです。ところが、それにも関わらず、「相手が自分のことを好きかどうか」、言い換えれば「脈あり」が分かるまで、「嫌われたらどうしよう」と思って自分から「好き」と伝えられない。その結果、相手もなかなか自分のことを好きになってくれない、と。


というわけで、とにかく相手に好きになってほしいなら、まずは自分から「好き」と伝えましょうという話です。

ただ、「好きって伝えるのはあんま効果的じゃない場合もあるよ!」ということも分かっているので、このへんはうまい按配が大事になる感じですね。


人が恋に落ちる状況④
類似性

本書では「やっぱり共通点が多い人は好きになる!」ってことが紹介されています。たとえば、Twitterで「なんとなく知ってるな〜」くらいの人でも、「自分と同じロックバンドが好き」と分かった瞬間、急に親近感が湧いたりしますが、そういう話です。(ちなみに清水陽介はUVERworldが好きです。)

とにかく、人は自分と類似している人を好きになります。このへんは、『似てればいいってわけでもないよね』みたいな話と、『性格よりも価値観が似ていた方がいい』みたいな話を拾っておけばOKです。


人が恋に落ちる状況⑤
イケナイ状況

これが一番おもしろいなーって思ったのですが、人は「イケナイ事」が大好きなんだ、とサマーズさんは語ります。

たとえば、「親に反対される恋愛ほど燃える」みたいな話がよくありますが、まさにこれです。つまり、人は「周りにバレたらやばい」「本当はイケナイ関係だとわかってるけど」みたいな恋愛が大好きです。女子が学校の先生を好きになっちゃうのはこれですな。

実際に、「シロクマ実験」で有名なダン・ウェグナーさんが、1000人以上の男女を調べた研究によると

・「今までの恋愛で一番燃えたのはどんな恋ですか?」
と聞くと、ほとんどの人は「禁断の恋」だった

とのこと。要するに、人は「禁断の恋」に燃えちゃうわけです


で、実際に「この”禁断の恋”を実験で試してみようぜ!!」という、非常にカッコイイ実験がありまして、これも先ほどのウェグナーさんの実験です。

この実験ではまず、男2人女2人の計4人が実験室に集められます。そして、この4人には男女で2人1組のペアを組んでもらい、1対1のトランプゲームで遊んでもらいます。イメージはこんな感じ。

で、ここまではわりと普通なのですが、この実験では、片方のペアに対して、非常にエキサイティングな指示を出します。その指示とは、こんな感じです。

「ゲームをしている最中、ペアの異性と、テーブルの下で足を絡ませてください」

という感じ。つまり、「ゲームしながらイチャついてください!」という、誠にエレガントな指示を出したわけです。

で、この条件のもと、それぞれのペアにはトランプで遊んでもらい、「どれくらい相手のことを魅力的に思ったか?」ってことを調べる実験なのですが、この実験ではさらに2つのパターンを比べてみました。

①秘密の共有パターン
「あなたたちが足でイチャついてることは、もう片方のペアは知られていません」と告げる

②公開情報パターン
「あなたたちが足でイチャついてることは、もう片方のペアにも教えてあります」と告げる

という感じ。要するに、「隣の人にバレないようにイチャイチャする”禁断の関係”で、恋愛感情が芽生えるのではないか?」ってことを調べたわけです。面白いこと考えますよね。

で、この実験の結果はというと、

「相手はどれくらい魅力的でしたか?」と聞くと、

・「もう片方のペアに知られながらイチャついたグループ」は、「何もしなかったグループ」と魅力度に差はなかった。

・ところが、「バレないようにイチャついたペア」だけは、お互いに「相手のことを魅力的に感じる」と答えた!

とのこと。つまり、ただ足でイチャつくだけでは、あまり効果は無かったんです。ところが、「周りにバレないように」足でイチャつくことで、”禁断の関係”が発生し、相手に恋愛感情を抱くようになったわけです。

たしかに想像したらドキドキしますよねこれ。要するに、「秘密の共有」が2人の恋愛を燃え上がらせるってわけです。

だからたとえば、芸能人は「週間文春にバレたらやばい」って思いながら恋愛をすると思うんですが、「バレたらやばい」っていうイケナイ感が、恋を燃え上がらせるんでしょうね。


というわけで、人が恋に落ちる状況5つめは「秘密の共有」だったと。



まとめ

そんなわけで、要するに、「人は必ずしも、理想のタイプと付き合う訳ではないよ!いろんな状況によって、付き合う相手はいくらでも変わるんだよ!だから諦めるんじゃねえ!」みたいな話でした。

長くなったのでカンタンにおさらいすると、

section①
基本的な理想の条件は「顔」「知性」「おしり」の3つ

section②
ところが、実際に付き合う相手は、理想とは異なることが多い。
ほとんどの場合は”状況”によって付き合う相手が決まる。
そして、その”状況”は主に以下の5つ。

①物理的な距離が近いこと
②見覚えがあること
③相手が自分のことを好きであること
④お互いに価値観や態度が似ていること
⑤2人だけの秘密があること

という感じでした。


たとえば、カフェの店員さんと仲良くなりたいとして、これらを踏まえた恋愛のアドバイスをするとしたら、

「とにかく”可能な限りレジ、もしくはカウンターに近い席を陣取り”、”週3~4回くらいのペースで通った上で”、”その店員さんのことを軽く褒めて好意をうっすら伝える”のだ。そして、徐々に”お互いのプライベートな話題に入り共通点を探し”、なおかつ、”他の店員さんにバレてはいけない感じでデートのお誘いをする”などをするのだ。」

みたいな感じになりますかね。笑

なにかしらの参考になれば嬉しいです。


それでは、最後までお読み頂き、ありがとうございました。


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