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世にテーブルは各有れど、「小さなテーブルの使い方」考察。

デジタル製品の使い方と、小テーブルの存在感。


 デジタルデバイスを生活の中で扱いやすくすることをテーマとして、試行錯誤をしていますが… 以前の記事では、トレイの下にSUS脚を加え、卓面の広さや和畳とフローリングが併設された空間での扱いやすさを考慮したサイズ感を探っていました。奥行き330 横幅568 高さ278の少し広めな小さいテーブルはフローリング座で、上半身の手元で肘高さ使い、両腿の上を跨ぐ幅感。ソファ側使いで、飲み物やスマホ手帳やメモなど雑多な小物、ちょっとした物だけど見失うと少々困ってしまう品を置いておくと重宝する使用感の小卓でした。

小ぶりな座卓

他にもバリエーションで、奥行き258 横幅356 高さ278、卓面はA4紙面より若干大きい品も試作。この2品は室内で使うと意外と重宝します。リモートワークやビデオMTG、スタンディングワークにも相性が良い感触です。スマホやタブレットは床に置いたままにして見失うと、足で踏みつけたり他のものの下敷きになると、画面を割ったりして困りものです。部屋の片隅に足元よりひざ下上高さくらいの棚があると、小物の避難場所にも塩梅がよろしい…

ワークとリラックスの2面性。


さて、タブレットやノートPC等のデバイスは、持ち運びやすさと作業(使用)時の使い易さが並存するので、デバイスの用途に思考が拘泥すると屋内や屋外での活用シーンが想定され、手元デバイスの補助製品とすると普段デスクやテーブル上で使う事務機のフォーマルな顔と、娯楽を楽しむリラックスした顔が混在します。特にタブレットに色濃い性質ですが…

用途を見直す。

道具的な商品価値の魅力的を高めるには、タブレット・ノートPC向けのインテリア製品として着想した持ち運びトレー案から離れて、室内・屋外で共用できるテーブルとして商品価値を見直すことと改めました。

テーブルは、室内や屋外でも場に既設されているのが普通です。移動持ち運びできる組立てテーブルは、キャンプグッズとして普及していますが、室内と屋外で両用できる物はあまり見かけません。(使えるけれど、シーンや場の雰囲気との違和感が強い。)

ロックダウンの世情に生まれたレジャーシーン。

武官肺炎禍のロックダウン生活を余儀なくされたことをきっかけに、「ベランピング・部屋キャン」などといった苦し紛れな余暇遊びが、自然発生的に広がりました。マンションのベランダや、部屋の中でテントやキャンプテーブル・チェアを広げて、BBQやピクニック気分を味わう遊びです。部屋に押し込められた気分の発散にちょうど良くて、キャンパーの間で広がった動きでした。

昼からビールでカウチタイム

その時期に「チェアリング」というキーワードをネット記事で見かけました。記事の要旨はキャンプチェアを色々と屋外で広げ、只々景色を眺めて
過ごす遊び方提案でした。

チェアリングしてみた。

ふとっ… 手元の5次試作テーブルを公園に持ち出せば試せる遊びだなと思い近所の公園で試してみました。

公園でチェアリング

体験した実感は、意外にハマりそうな寛ぎ感覚でした。デイキャンプほど
設営の煩わしさがなく。折り畳み椅子と小テーブルがセットなら、立派に自分の寛ぎ場所「マイスペース」になります。天気が良ければ居心地よく2〜3時間は直ぐに経ってしまいます。

いいかも! 新しい用途に向けた見直し。(6次試作)

この経緯から、インテリア性とアウトドア性を両立した製品にコンセプトを絞って機能性とデザインを考慮。可搬性・インテリア性を損なわない、素材・質感や、サイズ・デザインを意識した物を試作しました。

4次試作のトレーに、スチール脚を新たに加えてアウトドアシーンでの使い勝手を検証しました。

ソロキャンプ、ローテーブル試作
テント内、寝袋併用、就寝時

テーブル高さ120mm。ローチェアより地面に近いグランドチェアとの併せ使いに相性が良い仕立てになりました。SUS脚は横幅から噛み込んだ軸芯で回転して、卓板の面で収まる寸法の脚寸(長さ)を考慮。

アウトドアのザックに入るサイズ感。

トレー面の板寸法から、ソロキャンプの30L容量ザックなら収まる感じになりました。針葉樹の板材はとても軽くて、軽量化を意識したトレッキングユースとの相性も良いかもしれません。

6次試作の感触を踏まえて、キャンプグッズの派生使い(部屋キャンなど)室内・屋外ともに相性が良く、それぞれのシーンでも佇まいが似合う質感を考慮。キャンプユースも想定した、グラウンドチェアとローチェアにも使い分けられ、キャンプの装備状況に応じて高さが変えられる製品仕様へ検討を進めることにしました。 まだまだ、試行錯誤が続きます…


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