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#けテぶれFC で切磋琢磨④(6月第1~2週)【けテぶれ伴走企画】


小学校教員のsmyle(スまイル)です。
今年度、6年生の担任をしています。


現在、けテぶれFCという、葛原実践について
「2週間に一度、実践を報告し、共有し、共に学んでいく場。」
「先行実践者の方に助言をもらったり、一緒に考えていったりする場。」
に参加させていただいています。


前回(5月29日)のけテぶれFCも
実に有意義な時間でした。


けテぶれFCでは、
共有してあるスプレッドシートに2週間ごとの振り返りを記録し、
その記録をもとに話し合ったりしています。

今後1年間、
このnoteにて、スプレッドシートに記述している私の振り返りを
2週間ごとに載せていきたい
と思っています。
(挫折したら、その時はどんまい)


もちろん、
自分のアウトプットのためが一番ですが、
上手くいったことも、いかなかったことも、
そのどちらも含めた1年間を見ていただく。

そうすることで、
葛原実践にチャレンジしたい方にとって
「あーこんな感じで1年間が進むんだな」
「これならできそう」「これには気をつけよう」
「見通しが持てたからやってみようかな」
なんて、少しでも思っていただけたら、
という願いをもっています。



それでは今回は、
「6月第1~2週」の振り返りです!
どうぞ!



「6月第1~2週」の振り返り


1 語り(子どもたちに導入したこと・その際に語ったこと)

・学級だよりを通じて、保護者の方に「自由進度学習」に取り組んでいること、なぜそのような学び方に挑戦しているかということ、大人たちは子どもに教えすぎていること、その結果子どもたちが勉強嫌いになっているのでは、ということ…など伝えた。お家の方から「共感します」「今までは親が家庭学習の内容を決めていたけれど、子どもと一緒に学習計画を立てます」など、ポジティブなメッセージをいただいた。


2 言葉がけ(子どもたちにしたフィードバック)

・運動会明けの週は子どもたちも担任も「ドロドロ」気味だった。心マトリクスをもとにして言葉を掛け、自覚を促すことができたので、週の後半は少し盛り返した。
・算数の自由進度学習で「やってみる」→「できる」でとどまっている子が多かったが、アウトプットの重要性を伝えたことで「説明する」のステップに踏み出す子が増えてきた。その際、算数教科書の「考え方モンスター」の言葉を使うと良いことを助言すると、算数の見方・考え方に則した説明をする子が増えた。


3 子どもの実態

・算数自由進度学習の最初の単元大テストを終え、時間をしっかりとって大分析をした。単なるテストの正誤の振り返りでなく、学び方そのものへの振り返りの記述や、心マトリクスと照らし合わせた記述が多くみられ、素晴らしかった。今までは単元テストの大分析の時間をしっかり確保できておらず、宿題でさせたりもしていたが、しっかり学校でやることの大切さを実感した。
・トラブルのあった友達との対話の場で素直な態度が取れなかったものの、時間を置いたことで自分を省みることのできた子が居た。その際「心マトリクスではどの位置にいた?」と問いかけることで、心の位置をより自覚することができた。
・心マトリクスで「モクモク」「ニコニコ」以外に、「信じる」等の記述にも目を向ける子が出てきた。
・振り返りの記述より
→「算数は今までやる気が出なかったけど、少し楽しくなってきました。」
・保護者からのフィードバック
→「6年生になってから、毎日授業が面白いと話してくれます。」


4 具体物(どんな資料やワークシートを使ったか)

・「一週間を振り返るQNKS」のQを「一週間の振り返り」から「自分ってどんな人?」に変更した。(教室ツーウェイNEXT vo.22910 さんの記事を参考に)
・学級だよりのフィードバックを、度々保護者の方がしてくださるようになってきた。
・月に一回板書の写真を撮り、印刷室の壁に掲示するのだが、社会で教科書をQNKSした(子どもへの例示として)板書を掲示してみた。同僚の先生方の目に留まることを期待する。
・調理実習に向け調理工程を確認するために、こちらでQNKSのK図を用意して、時系列順に工程を記入させた。QNKSの汎用性を伝えたい。


5 注意点(気をつけていることや難しいと感じていること)

・算数の自由進度では、ニコニコの自分もダラダラな自分もメタ認知できる子が増えてきた。一方、授業以外の生活場面の自分をメタ認知できる場面はまだまだ少ない。生活けテぶれの「け」も授業のことに偏りがちである。それは、担任自身の視点に心マトが定着しきれていない、生活場面における心マト的声掛けが少ないことも要因なので、さらに子どもたちとの共通言語にしていきたい。
・算数自由進度学習における「作る」の選択肢を示したところ、スライドを作る子が多かった。それは良いのだが、説明するをすっ飛ばしていきなり「作る」に取り組む子が居る。「説明する」ができているなら良いのだが、声を掛けると「説明する」の力がまだ不十分にもかかわらず、活動が楽しそうな「作る」に流れている子が居るので、学びの段階について再度伝える必要がある。


6 悩み(この悩みをもとに話し合ったり助言をもらえたりします)

・けテぶれは宿題で課しているわけではないが、その有効性を感じている児童は、自主的にけテぶれスタイルで取り組んでいる。半数以上の児童はけテぶれでない従来のやり方で取り組んでおりそれは全然良いのだが、丸つけをしない、直しの付箋を貼っても直さない、などが散見される。こなす家庭学習から多くは脱却していない(だからこそけテぶれを推す意義は感じる)。何のために家庭学習をしているのか、丸つけや直しは何のためにやるのか、間違いこそ宝物であることなど、語っているがまだまだ伝わっていない。どうすれば沁み込んでいき意識の変化につながるのか模索中である。

けテぶれFC スプレッドシートより


こんな感じです。


書きながら実践が整理されたり、
「じゃあ来週はこうしよう!」と思える機会、
やはりありがたいですね。

子どもたちにとっても、
1週間の最後、金曜の6時間目に設定している
「一週間の振り返りQNKS」の時間を、
そんな風に感じてもらえたらうれしいです。



来週の「け」(計画)


・学級通信に、「家庭学習けテぶれ」「単元テストの大分析」の
 ステキな記述が書かれたノートを掲載して紹介する。
 →やり方が分からない層のマネぶを促す。
 →お家の方にも、
  やっていること・子どもたちの素晴らしさ、を知ってもらう。

・最近疲れがたまってきたからか、
 私が「イライラ」ゾーンにいることが多い。
 →子どもたちの前にまず自分が心マトリクスを意識し、
  今自分はどこにいるか、どこに行きたいかを問い続ける。
 →そして子どもたちへはポジティブフィードバックを意識する。



それではまた、2週間後に。
#けテぶれFC

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