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【ワーママMBA】リーダーが身に付けるべきパスゴール理論とは

今月から受け始めたグロービスの組織行動とリーダーシップという講座で学んだパスゴール理論について書きたいと思います。


パスゴール理論とは

パスゴール理論とは「メンバーが目標(ゴール)を達成するためには、リーダーはどのような道筋(パス)を通ればよいのか示すことである」という考えで、結果を出す上でリーダーがするべき行動を①指示型②支援型③参加型④達成志向型の4つに分け、それらは変化する環境要因(課題、権限体系、組織)と部下の条件(能力や性格、経験等)によって変わるものであるということを説明した理論です。

以下の図で見るとわかりやすいです。結果を出すにあたり、リーダーは左の行動をとる必要がありますが、それらは真ん中の環境要因や部下の条件で変化します。

GLOBIS パス・ゴール理論とは?~『グロービスMBAリーダーシップ』から紹介より引用

具体的には、リーダーが若手には具体的なタスクを支持する等手厚くフォローをして、中堅社員になると目的を伝えて具体的なやり方は本人に任せるをイメージするとわかりやすいと思います。何となく頭で思っていたことがこのように理論化されているとすごく腑に落ちますよね。

パスゴール理論が効果的な場面

さらにリーダーの行動はどのような条件下で効果的かが以下の表にまとめられておりこれも分かりやすいと思います。

GLOBIS パス・ゴール理論とは?~『グロービスMBAリーダーシップ』から紹介より引用

一般的には経験が上がるほど達成志向型に近づきますが、変数として部下の条件があるためやるべき業務がその部下にとって全く初めての業務である場合は指示型になる場合もあります。

経験年数だけで判断せず変数として部下の条件や環境要因も考慮しているところがポイントで、例えば会社として全く新しいことをやるために組織された場合は、全員に対して指示型で対応することもあるというのが、リーダーとなる人が心に留めておくべきことかなと思いました。


パスゴール理論を踏まえて私たちがするべきこと

これらを踏まえて私が感じたことは以下の2つです。

①リーダーに自分のできることできないことを適切に伝えること

今のように環境が激しく変化し、定型的な業務は機械に置き換わる時代になると変数の一つである環境要因は激しく変化すると思います。定型的業務ではなく常に新しい仕事が入るようになると部下の条件も変化するため、必然的にリーダーがとるべき①~④の行動も変化します。

そのような環境下でリーダーがどのようなサポートをするべきか把握することが過去よりも難しくなっているため1on1の必要性が出てきているのだと感じました。部下の立場としては自分は何が出来て何ができないのかをきちんと上司に伝えていくことで適切なサポートを得られるようになると思います。

②部署横断型プロジェクトにおいても人となりを把握すること

上述した通り、現在の仕事は定型的なものはどんどん機械化されてプロジェクトが増えてきていると思います。そのような環境下で部署を横断したプロジェクトが増えてきていますが、プロジェクトはかなりの確率で炎上しているように感じます。それは部署を横断するために相手の条件が良く見えず適切なサポートが出来ないことも要因の一つなのだろうと思いました。

プロジェクトにおいても何が出来て何ができない人なのかをリード側が把握すること、そして参画する人も伝えていくことでプロジェクトの推進が少しは円滑になるのではないかと感じました。リモートワークが中心になっている会社も多いですが、初めのkick offは対面にする等相手の人となりを知る努力や工夫をしていきたいと思いました。

自分が普段もやもやしていることが言語化され、言語化されると何をすべきかが明確になりとても有意義な授業でした。大人の学びは経験と学んだことがつながりやすいというところも醍醐味の一つかなと思います。これからも楽しみながら学びを続けていきたいです。