見出し画像

第1回「1時間のSMUAゼミ」イベントログ

2021年11月23日(火・祝)に、SMUAの新しいイベント、「1時間のSMUAゼミ」第1回を開催しました!
今回モデレーターを務めました、たくみ🍇がイベントログを残します。
↓↓

SMUAゼミとは?

「1時間のSMUAゼミ」(以下、SMUAゼミ)は、ジェンダー・セクシュアリティについてのテーマを真面目かつ気軽に議論するイベントです。
 ・SMUA運営メンバーによる論文要約の発表
 ・ディスカッション

の二部構成で、普段なかなか話す機会のないテーマを議論出来る時間となっています。
オンライン開催で、カメラ/マイクのON/OFFは自由。テキストで匿名の意見を出せる「Sli.do」というシステムを使用するので、誰でも自由に議論に参加できます。

第1回 開催!

普段交流会をメインにイベントを開催しているSMUAにしては珍しく、真面目なテーマのイベント。
今回のテーマは「同性婚の法制化と意識の変化」でした。
字面だけでもう固そうに見えますね。

今回論文要約の発表の題材として使用させて頂いたのは、
①青山薫(2016)「愛こそすべて -同性婚/パートナーシップ制度と「善き市民」の拡大-」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/genderhistory/12/0/12_19/_article/-char/ja/

②PRRI (Public Religion Research Institute 公共宗教研究所)
 Daniel Cox, Juhem Navarro-Rivera, Robert P. Jones(2014)
 「A Shifting Landscape: A Decade of Change in American Attitudes   about Same-Sex Marriage and LGBT Issues」
 (変化する様相:同性婚とLGBTに関するアメリカ人の意識変化の10年

https://www.prri.org/research/2014-lgbt-survey/

の2本です。

1本目は各国の同性婚法制化の現代史を概観し、同性婚が何を変え、何を温存するのかを分析した論文です。
恥ずかしながら私も同性婚の歴史について知らないことばかりだったので、この論文を通して参加者の皆さんと一緒に学ばせていただきました…!

2本目は調査論文で、マサチューセッツ州で初めて同性婚が認められた2003年とその10年後の2013年でアメリカ人の意識がどのように変化したのかをまとめたものです。
10年間で同性婚肯定派の割合は32%から53%まで21ポイントも上昇していて驚きました。


イベントの様子

今回は参加者募集開始時になかなか人が集まらず心配していたのですが、当日は7名の参加者の方々が参加してくださいました!

カメラやマイクのON・OFFは半々くらい
どちらもOFFにされていた方も積極的にテキストで意見を出して頂き、議論は活発に進みました!

論文要約の発表中にも質問が飛び交い、発表している側としても嬉しかったです。(私の知識不足で回答できないものもあって申し訳ありませんでした…)
 
普段からジェンダー・セクシュアリティに関心のある方々が多く集まってくださったので私としては非常にやりやすかったのですが、当初心配していたのは「全員当たり前のように同性婚肯定派で、議論にならないんじゃないか」ということでした。
 
そこで、Sli.doで参加者の方々に同性婚についてのスタンスをそれぞれ文章にして頂きました。

すると、同じ賛成派でも見方がそれぞれ異なったり、色々な懸念点を持っていたりすることが分かってきたのです。それを更に深掘りして考えることが出来たのでどんどん議論は盛り上がっていきました。
 
近い意見を持っていても、その意見に至った経緯はそれぞれ違うので、様々な意見の相違が出てきます。

でも、意外とそういった違いは言語化されず、見えないものになっているのではないでしょうか?
 
その点、今回のイベントでは意見の差異を明確にすることが出来、新たな発見が得られる回になったと感じます。
 
今後もこういった活動を通じて対話を繰り返し、新たな視点を取り入れながら自分の考えをアップデートしていきたいですね!!
 
 
以上、第一回SMUAゼミのイベントログでした。
SMUAゼミで取り上げてほしいテーマについては、SMUAのTwitterのDMで受け付けています!ぜひお気軽にご連絡ください。
 
ではまた、第二回でお会いしましょう!

(文責:たくみ🍇)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?