見出し画像

本とは、著者との出会いだ。


今日は午後から休みだった。

とりあえず、足りなくなったコンタクトを買いに行こうと街へ繰り出した。

眼科が開くまでの時間、下のカフェへ行った。

そこは、「梟書茶房」。


ここは、ただのブックカフェではない。

本が売っていて表紙にオススメの理由が書いてある。しかし、題名や装丁は中から見えない、「袋とじ」の本なのだ。


せっかくなので、本とコーヒーと本の形をしたシフォンケーキを頼んでみた。

コーヒーと共に1冊の本が届いた。はじめの一歩に相応しいようでかなり独創性が溢れた1冊だった。


お店の外には、袋とじの本達が販売されていた。どういう本なのかは一通り記載されているが、題名は一切わからない。そして、その本を読んだあとのオススメの本のNo.が記載されている。

これを見て、私はとても拘りと工夫が凝らされていると感じた。本屋さんでは、私達は基本的に気になった著者や題名で本を選ぶ。そこにはある程度「こんな内容だろう」という印象を抱いているし、立ち読みをして買う人も多い。

しかし、袋とじになっていると本の内容もどういうタイトルかもわからない。ただ、わからないから気になるのだ。買って読むのが楽しみになる。そして、次のおすすめの本はどんな本か気になる。また本を買いに来たくなる工夫がされていた。


今回普段読まない著者の本を読んで、新しい出会いがあった。著者の方のエモーショナルな文章がどんどん自分の中に入ってくる。普段好んで読まない著者の価値観との出会いは、新たな自分の価値観を作り上げる一端になる。


普段自分からは行こうとしない新たな出会いを見つけられる。袋とじの本にはそんな浪漫が秘められているように感じた。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?