アラサーメンヘラ婚活女子が 逆プロポーズして結婚した話(5)お付き合い
そこから2回ほどデートを重ねていましたが、デートの内容はいたって健全なものでした。
車でのドライブや、映画鑑賞など、物理的な距離が狭まったり、ロマンチックな雰囲気になると予想できる(期待できる)タイミングは何度もありましたが、特に何かが起きることはありませんでした。
※画像はイメージです
会ってからまだ数回で、付き合ってすらないので当然と言えば当然ではあるんですが、「恋愛」って、もう少し駆け引きみたいな、相手の気持ちを探り合うみたいな、そういう過程があるんじゃないかと期待していました。
この時既に、さば子は完全にさば男君を好きになっていました。
だからこそ、会っても会っても、メッセージのやり取りを続けても続けても、さば男君との恋愛的な距離が縮まっている手応えが無いことにさば子は徐々に焦りを感じ始めます。
さば男君をどんどん好きになっていく一方で、どう思われているか分からない不安から「もしかして、既婚者?彼女持ち?手を出してこないってことは、他に何か目的が?宗教勧誘?マルチ商法?お金??」
自分の中にまたもや、そういった疑念が湧いてくるのを感じました。
困ったことに、メンヘラは在りもしない不安要素を、勝手に捏造してしまう不安の錬金術師なのです。
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