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「新しい習慣を追加するのは一度に一つ」ルールを実践してみた話


あの連日の猛暑日が嘘のように、本当にあっという間に涼しくなった。
特に朝と夜の肌寒さなんかは、油断したらうっかり風邪を引いてしまいそうなくらいだ。


涼しくなったおかげか、最近自分の中での行動意欲、特に朝と夜の過ごし方に関するそれに火が付きつつある。
暑いのが大の苦手な私は、夏の間中はそれこそ息をするだけで普段の何十倍ものエネルギーを消耗しているような気がしていた。
一転、9月に入って早朝や夜だけでも少しずつ涼しさと静けさを感じられるようになると、読みたい本を読んだり、絵をかいたり、散歩に出かけたり、黙々と空想したりする気力が戻ってきた。

そしてあるとき、こういったあれこれをその時の気分に合わせてなんとなくチョイスするのではなく、習慣化してみてはどうか、と考えた。

今年の5月になんとなく始めた朝の瞑想とジャーナリングを除いて、日常の中で自分が意識的に継続していることは特に見当たらなかった。
これはもしや、新たな習慣を追加するのにも最適なタイミングかも知れない。

そこで早速、一日の始まりをビシィっと決めてくれそうな朝の習慣に注目してみることにした。
なに瞑想+αで何らかの流れを組み込んでしまえばいい、簡単だ。
そう思ったものの、欲張りな自分はなかなかその+αを選定できない。

候補として挙がったのが、
・読書
・散歩
・ジャーナル朝バージョン(今まではなんとなく夜書くことが多かった)
・他の人のnoteを読む

の四つ。もちろん朝ごはんや歯磨き、洗顔といったベーシックな朝のフルコースはごっそり抜いてある。

読書は寝る前に行うとのめりこみすぎて頭が冴えてしまうことが多いため、朝に持ってこようかと考えていた。

散歩は早起きを癖付けたいと思いつつぐずぐずと実行出来ないでいる自分に対する一種の強硬手段で、起きてすぐ身体を動かしてしまえば脳も勝手に目覚めてくれるだろうという考えだ。何度か実行したところ、コーヒーなしでも割と頭がすっきりしてくれるので朝に散歩は割に合っている考えだと思う。

ジャーナル朝バージョンは、今までは主に一日を振り返るために取り入れていたジャーナリングを、まだ何も邪魔な情報が入っていないまっさらな状態の頭で書いてみるのも面白そう、という考えから生まれたアイディア。

他の人のnoteを読む、はこれまで通勤時間にしかめっ面でニュースを読むために使っていた時間をもっとポジティブな時間に生まれ変わらせたいと考えていた時に思い立った。


こうして改めて選定理由とともに並べてみると、どれもそれなりの理由があっての候補のため、どれか一つに絞るのは至難の業に思えてくる。


ただ、一度に4つも追加するのだけは避けた方が良いと自分の心の声が言っている。
最近読んでいる本にも、何か新しい習慣を身に着けたければ

▶一回15分以内で終わるものをまずは一つ追加し、

▶それを一か月以上継続した上で、

▶もはや考えなくてもその習慣を実行できるくらいになってから

▶次の習慣を追加する

のをおススメしていた。

さらに15分も時間を取るのが難しい場合には、5分や3分以内に終わるものでも良いという。
あくまで継続するという行為が重要なため、一度に欲張って追加したいくつもの行為が道半ばで継続困難になってしまっては本末転倒だということだ。

そしてこれはまた、今までの自分にものすごく当てはまることでもある(あぁ耳が痛い)。
この4つを一気に追加したところで、そのうちどれかが疎かになるのは目に見えている。

そこで、思い切って読書をリストから消すことに決めた。
よくよく考えてみればせっかく習慣になりつつある夜の読書だ。今更わざわざ路線変更せずともしばらくはこのまま様子見で良いだろう。

今後眠れなくなりそうなくらい本に熱中してしまいそうなときには、思い切って気になるページで読むのを中断すればいい。
あえて気になるところでやめておけば、次の日の読書タイムが待ちきれなくなるはず。

次が朝の散歩。
これは必須ではないかもしれないが、やはり早起きして脳を起こすためにぜひとも取り入れたい習慣だ。
それに何も15分みっちり散歩せずとも、ゴミ出しのついでにいつもより遠回りして家の周りを歩くとか、天候によっては無理せずストレッチに切り替えるくらいの軽いテンションで取り入れられればいいと考え直してキープすることに決める。

次にジャーナル朝バージョン。これは紙に書き込む今までの夜のジャーナリングと少し趣向を変えて、朝だからこそできるPC打ち込み型を実行できるため候補として残したい(夜だとブルーライトで脳がやられる感じをもろに受けるので画面系はもっぱら日中に済ませる派だ)。

少しずつではあるが試験的に実行してみたところ、朝の無心カタカタが自分には思いのほかハマったというのも大きい。

他の人のnoteを読む、は朝でなくとも仕事の休み時間に実行してもいいかもしれない。一方で、朝イチでいい感じのインプットができるとその日一日を有意義に過ごせる感が否めないのもまた事実だ。


…とここで、これでは今までの欲張りな自分と何ら変わらない思考に傾きかけていることに気づき、やはり習慣として取り入れるのは一つ、朝に何らかの形で身体を動かすことにしようと決めた。

散歩なりストレッチなり、軽い運動を通して頭を目覚めさせることをまずは最優先事項としよう。
そもそも頭が起きなければ何も始まらない。早起きに対する苦手意識だって今度こそ払拭したい。そう考えてみると、朝の軽い散歩はどうせやらなければならないゴミ出しのついでに実行可能な上、そういったもろもろをまとめて解決してくれる一石三鳥行為だ。

朝の軽い運動ミッションを無事に達成したら、残りの時間ですっきりした頭でnoteを読むか、朝ジャーナリングをするのかを自由に選んでみるのもいい。

いったん朝の運動が習慣化したら、次はこの二つのどちらかを習慣化させよう。
または、二つを一日ごとに交互に行うか、noteを読んだ日には読んで感じたことを一言でまとめる方法をとるなど、それぞれ工夫の余地はありそうだ。

あくまでも習慣にするのは朝の軽い運動の一つに絞ってみて、そのうえで余力があれば他のことに取り組む。

いったん肩の力を抜いてみると、なんだか最初はそのくらいの構えでいたほうが意外と心地よくいろいろなことに取り組めそうな気がしてきた。

欲張ってあれもこれもと詰め込みがちな自分にとって、こんな風に書き出しでもしなければ一つの習慣を選択するのはかなり困難だったであろう。

そして何かを新しく選定する際、案外自分のようにこの欲張り無限ループにハマりがちな人も世の中にはいるのかもしれないと考え、今回この思考を整理する過程を書き残してみることにした。

書きながらああでもないこうでもない、と整理してみると、どこかで冷静になってその習慣を身に着けたい理由=出発点を見つめなおすことができる(今回の私の場合は、前々から苦手意識の拭いきれない "早起き" に焦点を当てなおすことができた)。

一方で、欲張ることも悪いことばかりではないとも思う。

色々とやりたいことが自分の中にあるのは幸せなこと。あくまでもガチガチに固めず、ふんわりと実行していって、最終的には習慣化の弟分としてどんどん足していけるものがあると考えれば、なんだかこの先の人生だってほんのり楽しみになってくる。

もともと継続が苦手だった自分。

何か一つでも習慣を身に着けるのは、自分の成長を感じられる瞬間でもある。noteを読んでいると、毎日更新している人、100日連続更新中の人と習慣化のプロのような方がたくさんいる。

私もカメの歩みではあるものの、彼らのような強い意志と継続力を手に入れるべく、いま小さな一歩を踏み出そうと思う。

Peace.

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