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意味を

もう何年
夜明けの太陽を見ていないのだろう

朝気づくと
すでに昇っていて

まるで
わたしをおいてけぼりにして
ゲームがすでに始まっているようでさ

でもそのゲームは
わたしが見ていなくても
参加していなくても
ちゃんと勝ってるんだ

だから最後の方でようやく
腰を上げてゲームセットを見守るんだよ

陽が沈んで行く様は
なんて美しいんだ

ひとつの色じゃない
重なり合った色が雲の上で輝いている
オレンジ色に藍色に薄紫色にピンクに

この色で布を染めたら
美しい染め物が出来るだろうに

わたしは
そうして
落ちていく陽に人生の意味を探るんだ