見出し画像

石と紙

苦しみのやみの中で
まさぐった思想では
石と紙の区別すらつかなかった

だがそのやみの中で
何も求めなければ
苦しみが終わり
この光の中で気づくこともなかった

やみの中に置かれていた
思想とは

かみがわたしにあてて
書いた手紙であった

いかに耐えるべきかが書かれた

それが風に飛ばされないように
石で重しをしてあったことを