世界で一番美しい人の誕生日

まっすー、34歳のお誕生日おめでとう。

今まで誠実に向き合ってきたことが花開き、沢山のお仕事と出逢えるようになったまっすー。
33歳は特に目覚ましい活躍を見せてくれました。
ボイス、パレート、レンタルなんもしない人、ゴチレギュラー、ハウトゥーサクシード。
その全てが私の日常を明るく照らし、励ましてくれた。

ラジオの声だけを楽しみに、まっすー元気かな、と思いを馳せていたのに。
本屋さんに行けば、いつも必ず表紙のまっすーと目が合うようになったことが、あまりに贅沢で慣れません。

心の底から嬉しかった。
ひたむきに誠実に向き合って努力を重ねれば、いつか必ず夢は叶うと、私が一番信じている人が証明してくれた。こんなに嬉しいことってある?
増田貴久ファンとしての人生の中で一番幸せだと思っていた。

だけど、突然世界が一変した。

彼が個人で頂いたお仕事をしっかりこなしながらも、愛情をこめて4年間育ててきた何より愛しい作品が、ついに完成しないまま、彼は長年連れ添った相方を失った。
ファンは悲しみに暮れた。
だけど、それ以上に、まっすーの心の傷を想った。
誰よりも愛情深い人。誰よりも繊細な人。
2人のメンバーを失った9年前。
あまりに深い傷を負い、NEWSの再始動を躊躇った人。
今回失ったのは単なるメンバーじゃない。背中合わせで戦ってきた唯一無二の相方だった。

だけど、やっぱり見せてくれたのは、愛と希望に満ち溢れた美しい世界だった。
今思い返せば、WEBで毎日更新があったのは、相方の退所の意向を聞いた後だっただろう。
STORYもどんどん公演の延期が決まっていた頃だった。
なのに、彼は毎日欠かさず柔らかい言葉を紡ぎ続けていた。
「今、大変な状況の中で、みんなの生活のために働かれている方々」にと、医療従事者に対象を限定しない暖かさで「戀」を歌ってくれた。
きっと退所日が決まったばかりだっただろう時期に、3人で全身全霊の歌を歌ってくれた。
ピンポン球を投げて遊ぶ3人に、久しぶりに心底笑った。

彼は自分の信じる美しい世界だけを切り取っていつも見せてくれていた。
正直、彼の震える声に胸を抉られる想いだったけど、
弱さを見せまいと振る舞うその姿こそが、やっぱり彼なりの愛だと思った。
こんな時でも笑顔とユーモアを忘れずに、柔らかい言葉だけを紡ぐ貴方の心根の美しさに、心底感動したし感謝した。

これからも、君が時折教えてくれる「あの時、本当はこう思ってたんだ」っていう内緒話にちょっとだけ寂しい思いをしながら、それでもやっぱり増田貴久が見せたいものだけを見て行きたいなと思う。

君が信じる世界だけを、私も信じる。
君が見る美しい世界を、私もずっと見ていたいんだよ。

貴方に出会ってから、今が一番貴方のことが好きです。

どうか、どうか、
34歳の貴方の一年が、幸せで溢れますように。

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