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086:カテゴリー特化型社会(なの?)

 さて、脳梗塞発症による退院から約1週間が経過、会社からは「無理せずまずは治療に専念を」という有り難くもあたたかい言葉を頂いてはいるものの、仕事を休んで治療に専念できるような体制を整えてもらえるはずも、ましてや課せられた予算を免除なぞしてくれる訳もなく、すっかり通常モードで師走の業務に追い掛けられる日々に戻っている。それはそれで「元に戻れた」というヨロコビを実感できて嬉しくはあるのだけれど。

 で、昨日から今日にかけては、一般社団法人日本釣用品工業会様から委託されている「第26回釣用品需要動向調査報告書」発刊に向けた、市場調査委員会による市場規模及びコンテンツ構成の最終確定に向けた会議のため八丁堀のホテルに宿泊。退院後初の出張である。


 上述した資料は、いわば当社が発刊している「ゴルフ産業白書」の釣りバージョンのようなものなんだけど、当社はあくまでも工業会様からの受託を受けて調査を行う立場であり、市場規模の確定やコンテンツの構成は工業会会員によって組織された「市場調査委員会」のメンバーが権限を有する、というのが最大の違い。

毎年この時期に2日間の委員会を開催してガッツリ会議を行うと共に、一日目の会議が終わった後には懇親を兼ねた忘年会を開催する、というのが習わしだったのだけれど、コロナ禍の影響で忘年会がなくなり、会議だけが執り行われるようになって3年になる。

 私は1日目の会議が終わった後にデータの修正など、翌日の会議に向けて遅くまで作業することが多いため近所のホテルに宿泊する、という形をとっている。

 毎年朝は隅田川や皇居など、大都会ならではのランニングコースを選択して走るのがお約束だったのだけれど、今回はランニングを自粛して軽めのウォーキングをすることにした。

 ウォーキングの良いところは、街にある様々なモノがランニングよりも目に留まるところなんだろうか。ランニングよりも余計なところに目が届くので好奇心が刺激されるというか何というか。もしかしたらこれも脳梗塞の影響なのか?w

「40代」「健康難民」という単語がイカス
勿論チャーハン以外もおいしいんでしょうが
ダイエット、股関節に特化

 今朝歩いていて気になったのが上の看板など。

 考えてみたら、我々は歯が痛くなれば歯医者に行き、目がおかしくなれば眼科に行くのが当たり前。言わば医療界は身体を細分化したカテゴリー分業の世界が完全に確立されている、と言っていい世界。

 なぜそんなことが気になったのか?というと、ゴルフスクールでこういうカテゴリー特化型の訴求をしているところって、少なくとも自分は見たことがないなぁと思ったから。

・当スクールはアプローチ上達に強みを持つスクールです

・当スクールは、スコアは二の次でとにかくドライバーの飛距離アップに特化したスクールです

みたいなことを謳っているスクールにはお目にかかったことがない。最近はパットラボを整備してパッティングのレッスンを行うところが出てきているけれど。

 ゴルファーの悩みは千差万別で、ゴルフ歴が長い人の方がその悩みが具体化している傾向が強いように思う。いわば、

・俺はずっと腰が悪くて
・最近は胃の調子が悪くて

というようなゴルファーが多いということ。そんなゴルファーに対してあたかも「総合病院」然とした打ち出しをしたいるゴルフスクールが、果たしてそれらゴルファーの琴線に触れているんだろうか?などということに思いを巡らせながら朝の大都会をテクテクと歩いたのだった。


なんて妄想とは関係なく大都会はいい天気。こんな景色の中を散歩できるヨロコビ


八丁堀にあるココのホテル、とても居心地が良くてお気に入り

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