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歩き姿に見られる個性 #25

歩き姿というものは物凄く個性が出る。
自分では普通に歩いているつもりなのだろうが、如実に自身の性別や職業、はたまた性格や気分を表現してしまっている。

逆に”ニュートラルウォーク”と呼ばれる、全くなにも個性を感じさせず、ただ歩いているという動作だけをみせる為のフォームも存在する

声を出したり、表情で感情を醸し出しているわけではなくても
体のパーツの使い方で見ているものに、そのキャラクターを想起させることができるのだ

本日は体のパーツが持つ意味から説明してみよう

体のパーツがもつ意味

体のパーツはそれぞれが意味をもっている
意味というのはその部位が強調されることによって、どのような印象を持たれるかということだ

関節のある部分から分けて
顔、首、胸、腹、腰と分解できるのだが

顔と首は同じ部位として、頭、胸、腹、腰と分ける
それぞれの部位から受け取るメッセージというのは、それぞれの部位の場所に何の器官があるかと密接に交わっている。

頭=脳、目、鼻、口、耳
胸=心臓、肺
腹=胃
腰=生殖器

人のDNAは原始の時代からそれほど大きく変化していないという。
どれだけ文明が進化しようが、その部位にある印象を潜在的にはそのまま受け取ってしまうのだ。

これらの4つの部位が歩いている時に誇張されるとどう見えるのか

是非、実際に当てはまる人物を思い浮かべて欲しい

頭が誇張されている

頭には脳、目、鼻、口、耳、といった、主に認識をする為の器官が備わっている。これらは状況を判断したり、思考する為の部位だ。

歩いている姿において、主に感覚器官を強調したならば、その動作が一番誇張されることだろう。

耳をそばだてる、目を見開く、遠くを見る、匂いを嗅ぐ、気配を感じるこれらは個性やキャラクターというより、その時々の状況を表す動作となるだろう。

状況描写なくとも、歩いている姿において一番頭が強調されている時は
頭が高い位置にありその部分が安定していることがポイントだ

動物の中でも著しく発達した脳
その象徴である知恵や聡明さを表すことになる。

胸が誇張されている

胸の部位には何があるか、心臓と呼吸器官だ

心臓はハートとも呼ばれる
ハートとは気持ちとも言いかえられるだろう

歩いている時の胸の位置はそのまま気持ちの方向と言える

胸が上を向いていれば、気持ちも上を向いており、晴れやかだったり自信満々に見える。

逆に胸が下を向いていたら、元気が無かったり、落ち込んでいるように見える。

恥ずかしがりやの胸は相手の方に向かないし、興味がない時には頭は相手の方を向いても胸が向くことはない。認識はするが気持ちは向いていないということが伝わるだろう。

また、胸を張りすぎると偉そうな人に見えたり、見下しているようにも見える。歩く姿においても意識の高さ、自信の有無、感情の上下が胸の位置一つで表現されているのだ

腹が誇張されている

腹の位置にあるもの、それは胃だ

胃は食の象徴、欲求を表すものだ
誰もが当たり前に物を食べるが、この腹を一番目立たせた状態というのは印象として欲深いイメージを与える。

これまで紹介してきた部位とのバランスも当然出てくるので
腹が目立ち、欲に支配されている様相が目立つと、他の部位のもつ印象を上回る。

つまり優先順位が欲となり、頭の持っている知性や理性が見えづらくなるということ。

歩いている姿でも、腹を誇張し、胸がふんぞり返っていれば、居丈高で欲深い、典型的な悪者社長キャラクターが出来上がるだろう

腰が誇張されている

腰の位置にあるものは生殖器だ
ここまでの説明でもお気づきかと思うが、人は上から順に知性や理性を司り、下に行くほど本能的、原始的な欲求を司る印象を表すようになる

腰を一番正面に歩く姿というのはイメージがわかないかもしれないが、このくらいになるともはや人ではないだろう。ゲームや映画に出てくるオークやモンスターなどがこのような出で立ちをしている。

腰を前に突き出して、猫背で歩く姿は異形そのもの
本能的で自己中心的な印象を与え、そこに理性や知性は感じられないはずだ

体のどのパーツが目立っているかで、このように感情や状況とは関係ないところでハッキリとイメージを与えてしまう

歩き姿というのは特に他の情報がない、ただその佇まいだけが強調されてしまう動作である為、無意識下でも相手にその部位から見られる印象を与えてしまうものなのだ。

誰もが個性的である

人の歩く姿を見てみよう。誰もが個性的であることに気付くと思う。

歩くスピード、姿勢、手の振り、目線の方向、歩幅、これらが如実にその人物の感情や性格を外へと伝えてしまっているからだ

パントマイム的な意味から言えばこれらはコントロールしてキャラクターを演じ分けることになる。

もし皆が見られる意識を持つならば、姿勢を正し、胸を高く、首を前に出さず、目線は真っ直ぐ歩くことをオススメする。
最初は意識をしないと出来ないことかと思いますが、習得のコツで語ったように順序は無意識→意識→無意識です

町中のショーウィンドウに写る自身の姿を見て「あぁ姿勢悪いわね…」と、ふとした瞬間だけでも姿勢を正すようにする。そうすると徐々にその体勢が当たり前になっていき、いずれ無意識でもそのフォルムを維持していられるようになる。

歩き姿というのはその人の人となりを示す大きな一部となる
姿勢が悪いなと実感のある方は、是非今日から気にかけてみて欲しい。




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