自我だと、気づく。
2020年11月18日。
月に一度の重度障がい者施設でのダンスワークショップ、3日目。
重度の自閉症、時に人を噛むこともあるという、ずっと地べたに座っている女性が
はじめて立ち上がり一緒に踊ってくださったり…
私のことを「ハグ先生」と覚えてくださっている方がいたり…
今回も、皆さんそれぞれと距離がグンと近づきとても嬉しかったのに、
なぜか前回より「手応え」がなかった。
その後数日、ぼんやりとその要因を感じ考えて、
ふと思った。
リズムだ。
ただ、そんな日もある。
それだけなんだ。
一人ひとりのお姿を思い返して、
そう確信した。
Aさん。
ダンスも上手で、沢山お話しもしてくださる彼女。
この日はじめはお姿が見えなかった。
しばらくして職員さんのサポートでいつもの場所にきた。
どうやらご機嫌がななめ、いつもと表情が全く違った。
でも最終的には楽しく踊り
「また来てください」
と言ってくださった。
Bさん。
いつも部屋の隅でブロックをして動かないけれど、前回は前に出てきて、ふれあってくださった彼。
今回は前には出てきてくれなかったけれど、最後は握手してとびきりの笑顔を向けてくれた。
AさんとBさんの前回と今回。
そこには◯も×もない。
リズムなんだ。
ただ、そんな日もあるんだ。
以前の私なら
AさんBさんを見て、
「自分のせいだ」
×や△と決めて、
「ちゃんとしたインストラクターとして、ちゃんと満足させなきゃ」
「超楽しかったと思わせなきゃ」
自分の思う◯に変えようとしていたと思う。
チアダンスインストラクターしていた頃はその連続だった。
レッスン中に生徒ちゃんの反応がイマイチだったり
受験を理由などで辞めてしまったり…
その度、
自分に×△。
私が悪かったのではないか…
やっぱり私なんて…
反省会。
自分を責めていた。
とても辛かった。
でも、そうじゃない。
「ちゃんとしたインストラクターとして、ちゃんと満足してもらいたい」
「超楽しかったと思わせたい」
「みんなを笑顔にできる素晴らしい先生と思ってもらいたい」
そんなことは私の勝手。
自我。
そうじゃなくて
当たり前だけれど、
いつも同じはない。
自分もそうなように。
同じ人でも、いつも同じではない。
人にはリズムがある。
雲が進むように、枝が伸びるように、葉が朽ちるように
私たちもリズムを刻み続け、
同じ自分は二度となく過ぎていく。
そのリズムに◯×△評価し、
自分の◯に変えること。
そうじゃない。
目の前の相手のリズムを感じ
ただありのまま受け入れること。
そのリズムに乗って、共振することが大切なんだ。
そう思った。
目の前の人のリズムを感じて尊重する。
その上で、共振する
ありのままを愛する
丸ごとハグ。
それは生き方と一緒。
人生において大きなテーマであり
いつも子育て講座などで言っているけれど
私はそれを
本当の「理解」としてこの体験をさせてもらっているのだと。
改めて
素晴らしい機会に感謝するばかりなのでした。
ーー今日の1枚ーーーーーーーーーーーーー
大好きな篠島へ。今年もなんとか行けました❤︎
四姉妹の長女なのか、3女子の母なのか…
正解は
大切なお友達❤︎