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なぜ、社長の想いは社員に届かないのか?

会社の考え方や方針について、経営者は社員に伝えます。

ですが、数ヶ月後、なんだったら数日後には全く覚えていないなんてことありますよね。

「研修で伝えたよね?」と本人に言いたくなることあるはず笑

これ、校長先生の話と同じだと思うんです。

私が中学校の頃の校長先生は、語尾に必ず「ねっ」とつける方でした。

私はその「ねっ」の数を数えて、「今日は59回」だったねなんて友達と話しながら体育館を後にしたものです。

内容の記憶は皆無です。

しかし、一つだけ覚えていることがあります。

それは、尾瀬へ修学旅行に行った時のことです。

そこで、校長先生は「自然の中にいると鼻毛が伸びるのです」と、なんだかよく分からん理論を話し始めました。

しかし、私はそれに興味を持ち、「ねっ」を数えるのはやめ、熱心に大自然の中、朝礼台に立ち、自然と鼻毛が伸びる関連性について熱心に語る校長先生に眼差しを傾けていました。

20年経っても覚えているのは、おそらくテーマが面白く、それに興味があったからでしょう。

興味といえば、こんな実験があります。

イェール大学のパメラ氏は520名の女性を集めて、乳がんとマンモグラフィーの説明文を女性たちに読んでもらいました。

しかし、説明文は2種類あります。

「詳細に書かれているもの」と、「マンモグラフィー検査で乳がんを早期発見出来れば命が助かりますよ」と単純にかつ簡潔に書かれているものです。


また、パメラ氏は事前に女性たちに「乳がんに対しての興味」も調査してました。

半年後・・・

もともと興味があると答えた女性は、「詳細に書かれている説明文」を好み、検査をしたのに対して・・・

もともと興味がない女性は詳細の説明を嫌い、逆に「単純な説明文」を好み、検査を受けた割合がかなり高かったそうです。

これから分かることは、人は興味がないことに対しては「単純かつ簡潔」な説明の方が望ましいことが分かります。

故に、会社の理念や、考え方を少しでも定着させたいのであれば、まずは会社や、役職に対して興味を持ってもらうことです。

特に若手はまだ会社のことをよく分かりませんからね。


そして、分かりやすくかつ面白く、会社のヒストリー(過去・現在・未来)をストーリーにして話してみると良いです。

人は小さい頃からストーリーで育って来てますから、聴く耳持ちますよ。

あとは、話し方ですね。

表情や声のトーン、ボリューム、間、ジェスチャー、聞き手の集中力制限時間(50分ぐらいで一度切る)などなど・・・

大事なことを伝えるスピーカーは意識することがたくさんあるのです。


一行でまとめると・・・


会社の想いを届けたいのであれば、経営者が優れたスピーカーでなければいけません!

ってことです。


意識してみてください^ ^


追記

「尾瀬の鼻毛ストーリー」どうでした?

記憶に残るのでは?笑

これがストーリーの威力です。


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