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【連載】ずうずうしい日記 vol.3女神の背中


《前回までのあらすじ》
初めての出張で、ぐっとプロジェクトメンバーとの距離を縮めた(?)新人津田。気づけばクリエイティブに異動して早半年が経とうとする中、ついに初めて関わった外部案件が世に放たれた…!

《前回記事はこちら》

初めてのローンチ!

こんにちは、津田ひかるです。

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先日、とあるコスメブランドがローンチされました。&WOLFというんですけどね。

実はこちら、わたしがクリエイティブに異動して始めてジョインさせていただいたプロジェクト。初めて自分が携わったものが世に出ていくのを見ることができて、とてもとてもうれしい気持ちになりました。だから今回は&WOLFのプロジェクトに入れてくれた、尊敬する先輩について、皆さんにこっそりお話したいなと思っています。


津田の予約

始まりは異動したてのクリエイティブチームの全体ミーティングで、わたしが皆さんにはじめましてのご挨拶をしたとき。
「津田さんは実はもう私が予約してるんですよー!」
と反応してくれた先輩がいました。キモトさんです。

その後全員面談(※詳しくはvol.1にて)で、
「今コスメブランドをつくっているんだけど、そのプロジェクトメンバーが、私とおじさん2人なのー。津田ちゃんみたいな女子がいてくれたらなー、と思っているんだけど、一緒にやらない?」
と声をかけてくれました。


よくわからなくて混乱したのと、そのエネルギーに面食らったのと、なんだかちょっと照れくさかったのとで、少しクールな返事をしてしまったような気もしますが(ださ!)、すごくうれしかったのを覚えています。

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▲プロジェクトメンバーのオオモリさん(左)とスナガさん(右)

また彼女は面談でこうも言っていました。
「私ね、クリエイティブに異動したばかりの頃、本当になにもわからなくてつらかったの。津田ちゃんは私にとって初めての後輩だから、自分がしてほしかったこと、してもらってうれしかったことをしてあげたいって思ってるんだ。

画面越しに見る木本さんは、映り込んだお部屋の観葉植物のグリーンとともに朝日に照らされて、女神のように美しかったです…。
なんてお優しく、かっこいい女神…。

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▲キモトさんの、グリーン盛りだくさんなお部屋。

《vol.1はこちら》


やることがない、というつらさ

SSTのお店から別の部署へ異動した新卒あるあるが、「仕事がない」
自分のやりたいことができる、チャレンジをとがめる文化がない、というのはスマイルズの良い側面ですが、それは言い換えると、自分でとってこないと仕事はない。
発意のあるひとや、頼まれごとへのサポートは手厚い一方で、受け身なひとに対して仕事や教育制度をあてがってくれる場所ではありません。良くも悪くも、自由な組織です。

とはいえ新卒入社後、異動したばかりでは誰しも、やれることは少ないし、そもそも仕事の内容を理解できていないから、仕事のとり方、動き方もよくわからない。
「どうしよう、やることがない…。」という漠然とした恐怖が、いまのスマイルズ新卒あるあるになってしまっています。

今思えば、異動する前から自分の受け持つプロジェクトにいれようと動き出してくれていたことも
「仕事がない」ということが一番つらいことだとわかっていたからこその行動なのかもしれません。素敵だなあ。


(新卒ならではのお悩みに関しては、若手社員座談会でも触れています。こちらのアーカイブからご覧いただけます!)


裏ミッション:キモトさんの背中を追え!

スープストックに新卒入社してクリエイティブへ異動、というルートをたどったのはキモトさんとわたしだけ。異動前から何度も話は聞いていて、わたしにとってはちょっとした有名人でした。

なにをするのか、具体的なことは想像もつかないけれど、キモトさんと一緒に仕事ができるなんて…!ふわふわと高揚した気持ち!
わたしは憧れのキモトさんの背中を凝視して、彼女の働き方を目に焼き付けることを裏ミッションに設定しました。


初めての外部案件スタート!

アサインされた、といっても最初からプロマネ業務が務まる訳もありません。キモトさんはひとつひとつ、段階的にわたしにできる仕事を振ってくれていました。

まずはリサーチから。
イケてるコスメブランドのWEBや動画、SNS、イベントを徹底的に調べました。わたしのインスタグラムのフォロー欄は一時コスメアカウントだらけ。おかげでほかの調べものをしているときでも、コスメの広告ばかりが表示されるようになりました。

次に案を持ち寄ってのブレスト
アイデア出しは、大風呂敷を広げるところから。わたしの的外れな提案や、無鉄砲な発想も否定せず聞き入れ、良いと思うものは先方提案の時もさりげなく「これは津田の提案なのですが」と言ってくれていました。照れくさくて、必死でポーカーフェイスを保っていました。(ださ!)笑

そして提案資料作り。
リサーチ結果を社内共有するとき、先方提案のとき、順番に資料作りを見てもらいました。ページネーションはもちろん、きれいな資料作りのコツを直々に伝授。直した後に「劇的によくなったねー!」と明るく褒めてくれていました。うれしくなっちゃう~!

良いことは良いと言い、そうでないことは指摘をしながら、時に「イベントは、津田さんの担当ね」と任せてくれて。本当にありがたかったです。

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▲イベント設営をやりきったキモトさん。

チームメンバーの口説き方

カメラマンさんやヘアメイクさんをはじめ、&WOLFをつくるにあたって、社外のたくさんの方々の協力を得る必要がありました。誰かを巻き込むとき、依頼するとき、キモトさんはいつも相手を圧倒的な熱量で口説き落としていました。

&WOLFのコンセプトを、詩を読むように、歌を歌うように読み上げたり、そこに至る経緯や込められた思いを、これでもかというほどパワフルに語ったり。
オンラインでも、確実にキモトさんの空気になっているのがわかりました。
相手の頭の中にキモトさんの目指す風景が広がって、共感を生み、熱量の高いチームメイトが増えていくのを何度も目の当たりにしました。みんなたのしそうに巻き込まれていくんですよね。

キモトさん自身が魅力的な仕事をするのはもちろんですが、その姿に惹かれて、口説かれて、共感でチームをつくっていく。そうやってできた仕事は、クオリティはさることながら、関わったすべてのひとが、自分の仕事として愛情を持っているのが伝わってきます。

もちろんわたしも、生意気にも&WOLFを「自分がつくった」と思っています。できることなんてほとんどなかったけど、それでも、出来上がったものに対して愛着を持たずにはいられません。ずうずうしくって、ごめんなさいねっ。

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▲設営終了後、イベントの立て看板で自撮り。オオモリさん切れちゃってごめんなさい!

今日の学び

異動してからいままでの半年、幾度となく「キモトさんみたいに」と言われてきました。キモトさんがスマイルズから独立した今でもしょっちゅう言われるし、きっとこれからも言われるんだと思います。

キモトさんのような女神様と比べられてしまうのは、正直ちょっとしんどいなと思うこともありますが、それでも心から光栄だし、なにより短い期間であれ彼女と一緒に働けたのは間違いなく、わたしのビッグなラッキーだったと思っています。

こころからの感謝を込めて、イベント設営の時に「その色すごくかわいいね」と言ってくれたネイルポリッシュを贈ろうと思います。
(わたしとお揃いなんて、気持ち悪いかもしれないけど、きっとキモトさんはそう思わないでしょう。女神なので。)

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今日の学び:お部屋のグリーンは、オンラインミーティングのときに映える。

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実践してみた。
(そういえば金髪にしました。)

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▼クリエイティブチームのお仕事について

▼この記事を書いた人

横

津田ひかる(つだ・ひかる)|プロジェクトマネージャー
1996年、兵庫県生まれ、パキスタン・ベトナム育ちの一人っ子。慶應義塾大学環境情報学部で社会学・コミュニケーションデザインを学び、卒業。2019年株式会社スープストックトーキョーに新卒入社し、アトレ恵比寿店での経験を経て2020年クリエイティブ本部へ異動。現在はプロジェクトマネージャーとして、主に外部案件のプロデュースやコンサル、企画を担当。

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