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デザイナー目線で見る決算説明資料 #16 (ラクスル/Fringe81)

より良い投資家コミュニケーションの設計を目指す「IRデザイナー」が、ビジュアル・ワーディング・内容、3つの観点で気になった決算説明資料を毎週紹介していきます!
今回は、2020年9月7日〜9月11日に開示された決算説明資料を紹介します!

ラクスル株式会社(証券コード:4384)

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参考にさせていただくことの多いラクスルの決算説明資料です。
今回は、販管費の推移のページを取り上げたいと思います。

ラクスルは販管費の内訳をかなり細かく出しており、グラフの内訳がものすごいことになっています。その内訳の数、なんと9項目!💦
さらに、9項目を3つの大項目(Tech&Development、Sales&Marketing、Others)で分けており、その合計数値も表示しています。
この情報量を1つのグラフに収まりよくまとめるのはめちゃ大変そうです。作成した方にはお疲れさまですとお伝えしたいところです・・・!

情報量が増えると視認性はどうしても落ちてしまいますが、ここまで細かく内訳を出していただけるのは、透明性があってとてもありがたいですね!

来期からはオフィスの解約による賃料の削減があるみたいなので、次回の販管費の内訳も要チェックです!👀

https://ssl4.eir-parts.net/doc/4384/ir_material_for_fiscal_ym/86312/00.pdf


Fringe81株式会社(証券コード:6550)

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Fringe81の決算説明資料です。
こちらも、今回は販管費の内訳ページを取り上げたいと思います。

Fringe81の販管費は、グラフのそれぞれの内訳の推移がわかりやすいように、区分線を引いていました。これもパッと見の情報量は増えてしまうのですが、推移がグラフィカルに把握できるので良い手法だと思いました。

もう1つの特徴として、前四半期、前年度同四半期、今四半期のグラフのみをカラー表示とし、その他をグレーアウトさせている点が挙げられます。
これは、注目/比較してほしい四半期のみに注目してもらうための手法だと思います。たしかに、この手法だと色のついたグラフのみに目が行きます!
一方で、「グレーのところに何か隠したいことがあるのか?🤔」とか変な推測をされたり、「グラフを表示するなら過去の数値もきちんと見たい!」という意見も出てきそうなので、バランスを見て取り入れたい手法だなと思いました!

https://ssl4.eir-parts.net/doc/6550/tdnet/1882456/00.pdf


今週の紹介は以上です!
今回は偶然にも販管費グラフに注目したまとめになりました!📊

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