アラフィフからのアイドリッシュセブン【16】 和泉兄弟①
お兄ちゃん、たまに弟と同じ眼をしている時があるね。
IDOLiSH7には兄弟で加入しているメンバーが居る。
和泉三月と和泉一織。
(先輩マネージャーである娘が、いの一番に教えてくれたメンバー。ちなみに推しは三月。5年経っても推し変なし。一途だなあ。
そして、この兄弟のことを、大変尊い存在だと思っている。
アイナナゲームでは、5人のユニットを組んで音ゲーに挑むのだが、娘はそのユニットの中の4人を三月、センターを和泉兄弟としている。
イベント毎に強そうなメンバーをシャッフルしまくる母親とは全然違うなあ笑
ちなみにユニットメンバーとして2人で1人の勘定で登場するのは稀。普通は一人一人独立している。だから非常に貴重だ。)
この2人から、メンバーについて書かせて頂くことにする。
シリーズでこれまで書かせて頂いている、
アラフィフからのアイドリッシュセブン【1】のヘッダー及び今回の人物が、
和泉三月 (いずみ みつき、兄。21歳)
メンバーナンバー3。
イメージカラーはオレンジ。
誕生日は3月3日。身長165センチ。
音楽記号は♭(フラット)
【5】のヘッダーが
和泉一織 (いずみ いおり、弟。17歳)
メンバーナンバー1。
イメージカラーはネイビー。
誕生日は1月25日。身長174センチ。
音楽記号は♭♭(ダブルフラット)
見てもらうと分かるのだが、兄は可愛らしい。弟の方が大人っぽい。全く違う外見。
人を引きつけるにはそんな意外性があるといい。ドラマを生む。
IDOLiSH7というグループの中での2人は、中心を担っている人物だと思っている。
俯瞰ではなく、常に中心でものを見ている。
音楽記号は♭と♭♭。
今ある音を下げる存在。
下げるとは、あまりいいイメージではなかった。でも違った。
下げて初めて聴こえる音がある。
そして、中心に居るから上がる下がるを感じられるのだ。そして意図的に下げていくことが出来るのだ。
グループのメンバーが熱くなり過ぎれば号令をかけて冷ますし、窮地の時には、メンバーを後方に待機させて全身全霊で守ろうとする。
だから、ダメージの受け具合は半端ではない。その時は2人で一緒に下がっていってしまうのだ。
持つ者と持たざる者
アイナナ二部及びアニナナ2期では、2人がアイドルとして大成していく中での悩みを描いている。
持っているか持っていないかというのは、後になってみないと分からないもので、
アラフィフくらいの年になると、持っているからいいとか、ないからダメとかそんな事はないし、いくらでもそんな意識は変わっていく、と思えるようになる。
しかし、若い時はどうだったか。
例えば兄の三月はアイドルのオーディションに落ち続けていた。背が低めでからかわれて喧嘩も良く起こしていた。
弟の一織は顔もプロポーションもいいし学業も優秀、がゆえに、何もかもに興味が湧かない。モテるがちっとも嬉しくない。
アイドリッシュセブンの一員となる前の彼らには、そうなってからとは全く違う印象を受ける。
その時には、持っているものが全てだった。
だから、違うものを手にした時のことを考えはしない。
兄弟の上下、持っている、いないに拘っていた彼らは、やがて同じ位置に立ち、同じ風景を見れるようになった。ところが世界が広がり、兄弟同士ではない他人と比べる機会が出来、自分にないものが更に強調して見えてしまうようになった。
これはアイドルという職業は持っていない私たちでさえ、辿った道だと思う。人と比べるという行為は恐らく死ぬ間際までやってしまう。
空回り
新しいことにチャレンジしたことで受ける言葉。
学校でも社会でも家庭でも、そんな者への言葉は容赦ない。
兄の三月は一つ一つの仕事をこなしていた結果、MCというポジションを請われるようになった。
弟の一織はグループの事情を考え、これまでのメンバーに代わりセンターを担うことになった。
ところが。
三月はMCとして前に出過ぎてメンバーが霞んでいる、
センターは一織でなく、前に務めていた人が良かった。
という言葉を耳にしてしまう。
(敢えて他のメンバーの名前は書かないことにします。)
2人はそれをまともに受け止めた。
先輩アイドルは、「アイドルを苦しめるのはいつだって好きの感情」と表現して気をつけるようにと助言していたのだが。
好きは自分だけに寄せられるのではないし、個々のメンバーの誰が好きという声も、他を下げるには充分な理由だ。
今は、直接でなくても、ネットでそんな言葉にも触れやすくなってしまった。
人の喜びになるために
人のためになりたいと、誰もが思う。
ファンには喜んでもらいたいし、家族にはいい思いをして貰いたい。恋人には一緒の時間を楽しんで欲しい。友人とは共有するものを増やしていきたいし、仕事では生産性を上げて社会に貢献したい。
すべて、人の喜びになって、幸せを感じる行為。
でも、それが上手くいっていないと感じたら。人への好意が独りよがりだったと感じたら。
私たちが不幸を覚えるとすれば、もしかすると自分は、人の好きを満たしてあげられてないのではないか?
ということに気付くことなのかもしれない。
私たちは、毎日、物質や知識、情報
(人の気持ちを知るというのも含めて)、を自らに増やして力を蓄えて良くなろうとする。それは、人との関わりを良くするために必要な行為だ。
持っていないものを身につければ、理想的な良い人間になれる気がする。
彼らはこれまで持っていないと思っていた才能を見出されて、持たされる形で新しい価値を得た。
それはファンを喜ばせ、また、彼ら自身がファンに感謝をする原動力になっているはずなのだが。
受け入れられ、軌道に乗ったと思ったタイミングで、引き受けたものが相手の意に沿っていなかったのではないかと疑問を持つのは非常に辛い。理想的な自分にはなれなかったと自らが認めるのはもっと辛い。
2人は同じ時期に、その問題にぶち当たった。前に出る者であるが故に、大きな傷を負ってしまった。
そして、答えを探す度に、もがくしかなった。
立ち上がるために
2人が再び立ち上がるには、自分の持つものと持たないものを見つめ直し、どちらにも価値があると認めるプロセスが必要だった。
今のままで充分素晴らしいと、
既に今の時点でも力を尽くしているのだと、
喜んでいる人は多いのだと。
その時で既に、三月はテレビやラジオ(しかも個人で)からのオファーが相次ぎ、各メディアから引っ張りだこ、
一織センターの曲は好セールスを記録。
充分やれているのだ。
そして、
そんな頑張りを認め、自己が辛いと感じた感情にも価値がありこれからへの糧であると感じられ、
自分のことを愛せるようになった時、次のステージに上っていった。
三月はIDOLiSH7の活動に加え、ファンでない一般にも視聴されるテレビ番組のMCを任せられるようになり、一織は、センターの人間が元に戻ったことを素直に喜び、メンバーを支えて、共に期待に応えていくことを誓った。
やっぱり2人の精神は尊いのだ。
さすが娘が惚れただけある笑
そして、文句無くかっこいい。
この項続きます。
というか、一筆では書ききれないので…
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