【新宿せいが子ども園 見学報告1】
先日「見守る保育」で有名な「新宿せいが子ども園」という保育園に見学に行ってきました。せいが保育園の大きな特徴のとしては「保育所保育指針を大切にした保育」であり、それは子ども達の主体性を大切にしている保育でした。
とっても素敵な保育園で見学報告を書いたので、こちらでもシェアしたいと思います(^^
◆ 保育方針 「子どもの主体性を育てる保育」
① 子どもの主体的な活動としての生活を保障する保育(生活をはぐくむ)
② 子どもの自発的な活動としての遊びを保障する保育(自立をはぐくむ)
③ ひとりひとりの特性に応じた保育(個性をはぐくむ)
④ 人とのかかわりを大切にした保育(社会性をはぐくむ)
【0,1歳児クラス:1階】
0歳児クラスでは、まだ歩けない子たちは畳のゾーンで過ごしていまいた。適度な広さと安全な環境で、子ども達はハイハイなどをしながら自分の気になるオモチャを手に取り、自由に遊んでいます。
歩けるようになった0歳と1歳児クラスの子(以下、1歳児)からは、主体的・自発的な遊びの世界へ行きます。大きな特徴としては、「遊ぶ場所も遊び方も自分で選ぶことができ、その気持ちを保障される」ことでした。
1階には、大きく分けると「体を動かして遊ぶ部屋」(以下、動の部屋)と「静かにおもちゃで遊ぶ部屋」(静の部屋)があります。1歳児たちは自分の気持ちに合わせて好きな部屋を選べます。さらに、静の部屋の奥にはもう一つ空間があり、静かに横になったりもできます。
しかし、例えば静の部屋で走り回ったり叫んだりする子がいれば、保育者は”走りたいのならば、動の部屋に行く”よう注意をします。ただの自由ではなく、子ども達は「自由の中の責任」も体験します。(「こうしなさい」「いまはこれをする時間」などではなく、選択肢を提供し子供自身が選べるからこそ可能な関わりです)
給食の時間は、一斉にいただきますをします。1歳児クラスでは食事は配膳され、座る席も決められていました。(手をかけるべき子どもが保育者の近くに座るように)
8人×2(左右)くらい並んだ1歳児クラスの子達に対して、保育者2~3人が一緒にご飯を食べていました。食事中は静かなもので、保育者は子ども達が食事を楽しむのを見守っていました。何から食べようと、どんな食べ方をしようと、何を残そうと、とやかく言う人はいませんでした。時には「食べてみる?」くらいは声をかけたりするそうですが、見学に行った時はそれもほとんど聞かれず、子ども達は一生懸命にスプーンを使ってご飯を食べていました。
せいが保育園では、「食事は楽しむ」ことを基本としています。
(↑0,1歳クラスでは、嫌いなものを取り除きはしませんが、「全部食べなさい」とも言わないし、残しても特に何も言われたりはしません。「楽しかった」かどうかの方が大切だからです)
2歳クラス以下ではみな午睡をする流れでした。ただし、目が覚めた子は別の部屋で静かに遊んでいました。
レッスンやカリキュラムというものは特にありませんが、計画的に生活習慣にまつわることや食育などを行っているそうです。それも強制参加ではなく、他の事をしたい子がいればその自由も保障しているとのことでした(参加を促しはする)。
大きな枠(1階の保育室内で過ごす、等)はあるものの、基本的にはその子(0,1歳児として)の自由な選択を保障してあげられる環境づくりをしているのが、とても印象的でした。
《続く》
新宿せいが子ども園HP↓
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?