僕はなぜ、訪日外国人(インバウンド)をやりたいのか?Vol.2
僕はなぜ、訪日外国人(インバウンド)をやりたいのか?Vol.1では、個人的な話を書きました。Vol.2ではもう少し経済的な理由を書きます。
※Vol.1はこちらから
戦後の日本ブランドが経済牽引をしてきたように、将来を牽引できる産業に携わりたい。それが僕自身が謳歌できた恩返しにもなるし、未来の子供達に少しでも貢献できるだろう。このとき社会人になる前だったので異国の地でぼんやりと考えたのが始まりでした。
その中で選んだ事業が”訪日外国人向けの観光業”です。
世界の観光客から日本って人気あるんだな!
海外旅行をしてると無性に日本食が食べたくなるときがあります。特にコンビニのオニギリとか、吉野家の牛丼とか。当時から世界中で日本食ブームは有るけど高かった。味もコレでいいの?というレベルだった(タイで食べた大戸屋は感激したけど、学生には高くて食べられなかった)
ドミトリーで外国人観光客と話すと話題が日本の事になる。それも僕が日本人だからお世辞で話してるとかじゃなくて皆な思いのほか詳しいことが多かった。日本人の僕ですら行ったことが無い(そもそも知らないような観光地)に行ってきたぞ!と写真をみせて貰うこと何度もあったし、”はんてん”をお土産で買ったといって私服で着こなしてた旅人もいた。この時から薄っすらと感じ始めたのが、世界の観光客から日本って人気あるんだな!ということ。日本に居たときには分からなかった。
社会人になって(新卒入社は観光系の会社ではありません)仕事が楽しくて仕事人間になった僕は、旅からはすっかり離れてました。
気がつくと4年の歳月が経ったころ一冊の本に出会いました。
そこには下記の内容が書かれていました。
「デービッド・アトキンソン著:新・観光立国論」
人口が右肩下がりで減る日本でGDPを大きく成長させる方法はそう多くない。その有力な1つが人口減を補うほど多くの外国人観光客を受け入れる、つまり「観光立国」の道を歩んでいくということだ。
そして日本国は、世界でも数少ない「観光大国」になりえる国の1つである。観光立国には「気候」「自然」「文化」「食事」の4条件が必要で、日本はこれら全て満たす稀有な国だ。
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4492502750/bookexamazon-22/
社会人になる前に異国の地でぼんやりと考えたこと
「戦後の日本ブランドが経済牽引をしてきたように、将来を牽引できる産業に携わりたい」
このとき、自分の中で繋がったように思います。
「訪日外国人向けの観光業」はベンチャー産業
ここからは観光事業を始めてからの私の想いです。
私は社会人1社目はベンチャー企業に携わる会社に居ました。その中で年間200社程度のベンチャー経営者と対峙し、ベンチャーの魅力にどっぷりと浸かってました。
ベンチャーの定義を検索すると「ベンチャーとは新しいサービスやビジネスを展開する企業」とあります。
代表的なベンチャー企業の特徴は以下の通りです。
●成長過程
●新しい事業・サービス・ビジネスを展開している
●大企業が着手しにくい事業を立ち上げている
●成長過程
→市場規模は急成長産業
●新しい事業・サービス・ビジネスを展開している
→経験者、専門家が少なく未開拓の領域多数
●大企業が着手しにくい事業を立ち上げている
→日本国内の観光産業規模が20兆円に対して、外国人観光産業は1/5程度。当時はまだまだ市場規模が小さく大手企業が参入はしてません。
つまり「訪日外国人向けの観光業」はベンチャー産業です。
且つ、大資本や専門家(経験者)が少ない、確実に市場成長が見込むことが可能な産業だと考えてます。
2030年、自動車産業<訪日旅行産業
インバウンド観光は、まだまだ伸び代ある分野で可能性に満ちあふれてます。「明日の日本を支える観光ビジョン」では2030年には訪日外国人旅行者数6000万人、訪日外国人旅行消費額15兆円を掲げてます。
https://www.mlit.go.jp/kankocho/topics01_000205.html
特に注目すべき数字は訪日外国人旅行消費額15兆円。
これがどれほどの規模かはこちらの図表をご覧ください。
(JFTCキッズサイトから引用)
https://www.jftc.or.jp/kids/kids_news/japan/item.html
インバウンド観光業は外国人観光客からの外貨獲得になるので輸出産業です。2018年自動車輸出が約12兆3,072億なので上回ります。つまりは2030年には国内輸出産業でトップになる可能性のある産業。それがインバウンド観光業のポテンシャルです。
おわりに
弊社では「インバウンド産業を未来の子どもたちに誇れる産業にしよう」というビジョンを掲げてます。2030年15兆円(※2019年は4兆8,135億円)を考えると10年で市場規模3倍の成長速度があります。15兆円の市場が出来ることは日本国にとって意義があり、それは将来の子どもたちにとって有意義な生き方だと私は信じています。
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