なぜ、クレドを修正したのか

おはようございます。暫くnote更新をサボってしまいました。
今回は昨年度(2020年10月)にクレド策定をしましたが、修正をしたので意図も含めて纏めたいと思います。主な発信先は社内向けですが、クレド策定するときに先人のブログやnoteを参考にしたので、誰かの為になればと公開します。

●クレド策定のくだり(振り返り)

当時の幹部候補7名が京都に集まり、初めてクレドをつくりました。そのまとめ記事はこちらです。


●なぜ、クレド変更を考えたのか

決してネガティブな理由ではなく、むしろ策定から1年経過して、それなりに社内浸透もしていました。採用面談では人事が必ず説明するし、Best of クレド的な賞もつくって社内称賛もしています。

それでも修正を決断したのには理由が2つありました。
それでは順を追ってご説明致します。

1. 解釈がバラバラになっていた

簡単に例えると『お酒を飲みすぎないように!』という、社内クレドがあったとします。この文言だけを聞いたら、貴方ならどうしますか?

「ビールは1日1本まで!」と、制限する人もいる。
「日本酒は飲みすぎるので禁止」と、銘柄指定で飲む人もいるでしょう。
「焼酎ボトル1本まではOKかなぁ」と、酒好きの人なら自分の限界値を決めて飲む人もいるでしょう。

ご理解頂けたでしょうか。
同じ文言でも、その人の背景や捉え方で解釈は多様です。正解、不正解の話ではなく、これは説明不足により発生した失敗事例です。

同様のことがクレドでも発生します。すると「自分なりには出来ている」や「〇〇さんと▲▲さんの言うことが違う」など、社内認識を揃えるために策定したのに、人により解釈、捉え方がズレる。そのため「会社が求める正解パターンはコレですよ」という解釈を、誰がみてもズレないように修正したのが1つ目の改善点です。



2. 全く浸透しないクレドがあった

これは元も子も無いんだけど浸透しなかった。たぶん弊社には時期尚早だったんだと思う。使わない=浸透しないなら潔く失敗を認めて変えようと思い変えました。余談までに、そのクレドがコチラ。

●発言責任
組織が大きくなると”遠慮”が生まれます。前提としてメンバー1人1人に強みがあり、価値があるから採用してます。それであれば気づき、考えを発信してもらうことが、会社にとってプラスだと考えています。それをクレド化したのがコレで発言は勇気がいるな〜とかでじゃなくて義務(仕事)です。

ただ「クレドは3つ」にしたかったので、元々のものは削除しました。クレドは日常的に浸透してなんぼなので、数が増えても浸透しないと個人的には思います。

ここまでが失敗と振り返りになります。


●変更前→変更後

具体的な内容に移っていきます。冒頭の2つは解釈の仕方を変更しました。誰でも同一解釈になるようにしたつもりです。ラスト1つはクレドを変更(発言責任→プロフェッショナル)しました。


●速さこそ価値

(元々の定義)
ビジネスにおいてスピードを速くする事は綺麗事でなく利益(=競争優位性)に繋がるという点が背景にあります。同時に我々のようなベンチャー企業は、速さで負けたら勝てる要素がなく世の中から淘汰されます。だからこそ速さにはこだわる。同じ作業でも1秒でも早くできる方法を1人1人の意識浸透にできるよう進めていきます。

(新定義)
速さこその”こそ”が大切です。1勝9敗はユニクロ柳井社長の書籍タイトルですが、ビジネスは失敗の連続です。ヒト・モノ・カネが充実する大企業でもですから、弊社はもっと失敗します。
・速さは、人の能力でなく、意識次第で差がつく
・速さは、失敗しても再チャレンジの機会を得やすい
・速さは、顧客を感動させる理由の1つである
・速さは、私たちが生き残る唯一の選択肢である


●できる理由から考えよう

(元々の定義)
弊社の企業文化として未経験者でもポジションを任せていきます、そして仕事のレベルや要求も高いです。未経験なのでできない!挑戦しない!ではなくできる理由を考える。世の中は変化が激しい時代で正解が無い中で思考錯誤していくことの方が多いです。できる理由を考えること、それこそが人(&弊社)が介在する価値です。

(新定義)
新しい事、チャレンジを避けると企業や組織は衰退します。その時に大切な事が「できる理由から考える」です。挑戦する組織であるが故に、私たちが大事にしてきたクレドです。
・できない理由は、課題解決に無価値である
・できる理由は、矛盾との戦いであり、矛盾解決こそが思考である
・できる理由は、不可能を可能に変える
・できる理由は、ロボットに代替されない人の価値である


●プロフェッショナル

(新定義)
1円でも対価を得る以上はプロフェッショナルである。仕事を通して、経験、能力、価値感など多くを学ぶことは出来るが、大前提としてプロ意識を持つことをお願いしたい。会社と個人は方向性を合わせるべきだが、両者が対等な立場を保つことで、健全な組織運営に繋がる。
・プロは、能力や状況に関わらず、その環境で最大限を出す
・プロは、競争世界であり結果がすべて、努力は当たり前の行為
・プロは、感謝の意を持つ


以上になります。
改善改善が必要なものかと思いますので、これからも修正する際にはレポートしていきたいと思います。

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