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【エッセイ】夢を自ら諦めた今

はじめまして。
長年の夢を自ら退いて、数ヶ月が経ちました。
どこに吐き出せばいいか分からず心に仕舞ったままの想いを整理したいので、noteを始めます。
でも多分、誰かに聞いて欲しいという想いもあるのかもしれません。


私には、中2の頃からの夢があった。

「自衛隊」

中2の夏、父に強引に連れて行かれた富士総合火力演習。何時間もかけて行くの面倒くさいし、興味ない、そんな不貞腐れ娘だった。あの光景を目にするまでは。

目の前で繰り広げられたのは、初めて見る大きな戦車、その射撃演習。そして何より鮮明に覚えているのは、迷彩姿の自衛官の、凛々しく誇らしい立ち姿、顔。

「自衛隊に行きたい。」

それから一切その想いがブレることはなかった。

下剋上魂で猛勉強して、某大学校に合格した。
嬉しくて嬉しくてたまらなかった。

4年間、本当にいろんなことがあった。たくさん泣いた。たくさんの困難、苦難を乗り越えて、確実に強くなれた。大切な、大好きな同期に出会えた。本当にありがとう。


そんな想いの中決断した、

「退職」

理由は、自分でもはっきり答えられない。ただ、このままここに居続けることが恐かった。区隊長や、最後みんなの前で言ったことは、ただの建前だったんじゃないか。後悔はないなんて。

本音が、誰にも言えなかった。

本当は、

今もまだ訓練がしたい。迷彩を着たい。
まだまだやりたいこともいっぱいあった。

親に恩返しもできてない。迷惑かけた先輩たちにも。頼ってくれた後輩にも。応援してくれた家族、幼馴染、友達、近所のおじちゃんにも。

もっとかっこいい姿を見せたかった。
もっと沢山見て欲しかった。

被災地で、たくさんの人を笑顔にさせたかった。

今も変わらない想いがあるから、考えるたびに涙が溢れる。

退職準備の期間も、こんな想いばかりだった。
まだやりたいのに、何してるんだろう。
迷彩の名札を外しながら、自分自身疑問を抱えてた。解決できないまま、ただただ時は過ぎた。

でも、その本音も吐けなかったから、きっとこの選択が正解だったのかもしれない。


私がいま1番伝えたいこと。

夢を簡単に諦めないでください。

努力して手に入れたもの、絶対に離さないでください。

自分が夢を叶えた姿を想像してみてください。

めちゃくちゃかっこいいでしょ。

どんなことがあっても、
何度失敗しても立ち上がることが本当の強さ。

人生に絶望なんてない。

希望だらけ。

恐くたって、やってみたらいい。
なんとかなるよね。

この経験があるからこそ、
大きな夢を持つことがどれだけ素晴らしいものか
どれだけ楽しいものか分かった。

後悔して泣けるのは、夢があったから。
それが私の夢だったから。

大切なものに気づけた。


夢に向かって全力注いでる時が、1番楽しい。

辛くても、苦しくても、やっぱり楽しい。

よし、次の目標に向かって頑張ろ!!

この失敗があって良かったと思える1年にしよう。



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