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6月の音楽レク【6月の花やくだもの】

梅雨入り前のこの時期、デイサービスに通っている高齢者はまだ季節を感じることもありますが、入居者にとってはなかなか感じることはできません。
認知症の方にとっても「現在」「今」を認識させることはとても大切なことです。
これを見当識と言います。

今回のテーマは見当識を高めるために「6月の花やくだもの」にしました。


『夏の思い出』

江間章子作詞 中田喜直作曲 昭和24年

水芭蕉は6月は花の終わりの時期です。
尾瀬を散策された方はたくさんいらっしゃることでしょう。
いろいろと質問してみましょう。

歌詞に「シャクナゲ色にたそがれる」とあります。
いったいどんな色なのでしょう。
皆さんと話しあってみましょう。

「夕焼け空の色ってどんな色ですか?」の質問に「虹の色」と答えられた方がいらっしゃいました


白板に「6月の花」と大きく書き、質問してみましょう。
出た答えを書き出します。
ホワイトボードのペンは太いものを選びましょう。
いろいろな花が出てくるかもしれません。

今回はバラと百合にちなんだ歌を歌います。


『バラが咲いた』

浜口蔵之介作詞作曲 マイク真木歌 昭和41年

1944年生まれのマイク真木も前期高齢者(65歳~74歳)の域になりました。対象者の中には同年代の方もいることでしょう。
男性の中にはギターやロカビリー等の話を向けると懐かしそうに頷く方が結構います。


『野バラ』(野なかの薔薇)

近藤朔風訳詞 ウェルナー作曲 明治42年

学校で歌ったことがある方が多く、フェルマータもきちんと歌えます。
歌詞指しや伴奏もフェルマータの箇所で歌声がばらばらにならないように気をつけましょう。


『高原列車は行く』

丘灯至夫作詞 古関裕而作曲 岡本敦郎歌 昭和29年

軽快でウキウキする歌です。
私は高原列車というとスイスなどアルプスを走る列車や箱根の登山鉄道を思い出しますが、皆さんはいかがですか?
自由に話しあってみましょう。

百合は2番に出てきます。


『黒百合の歌』

菊田一夫作詞 古関裕而作曲 織井茂子歌 昭和28年

この歌はびっくりするくらい皆さん、よく知っています。
石原裕次郎は相当人気があったのでしょうね。


次に「6月の果物」を質問してみましょう。
「びわ」「さくらんぼ」
が出てくるでしょうか?


『ゆりかごの歌』 北原白秋作詞 草川信作曲 大正10年

この歌は多くの方が歌うことができます。男性も大好きなようです。

2番に「びわ」が出てきます。
ゆりかごに赤ちゃんを乗せて寝かすのにいい季節はびわの実がなる頃からですね。


『黄色いサクランボ』

星野哲郎作詞 浜口蔵之助作曲 スリー・キャッツ歌

お色気たっぷりの歌です。
歌うのは恥ずかしい、という方もいらっしゃるでしょう。
(レク担当者は照れずに歌うことが大切です)

今回は歌唱ではなく、原曲のCDをかけながらの合奏にしました。

楽器活動については会員登録の上「音楽療法のヒント!」をご覧ください。


鑑賞(参考)

『バラ色の人生』
ルイ・グリェーミ作曲 エディット・ピアフ歌 昭和21年


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