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2月の音楽レク【恵方巻】

立春の一日前は節分です。
立春は旧暦では一年の始まり。
なので、春の節分だけは、無病息災を祈って豆まきをします。

最近では、恵方巻を食べる風習が新たに加わりました。
場所によっては、お年寄りは恵方巻のことを知ってはいても、実際にはかぶりつくことはしたことは無いかもしれません。

でも、下の写真を見せれば、「おいしそう」「作ったことある」「食べたい」などと笑みがこぼれます。

豆まき

絵本唱歌 昭和初期

お年寄りでも知っています。
まずは豆まきの日ということを印象付けましょう。
豆まきをしましたか?
どんな豆でしたか?
何に入れて蒔きますか?
何と言って蒔きますか?
豆は幾つ食べるのですか?
などと質問してみましょう。

次に恵方巻(太巻き)に必要なものは何ですか?と問いかけ、出てきたものを白板に書いていきます。
答えが返ってこなかったら、ヒントを出したりして、なるべく発言があるようにしむけましょう。

恵方巻に必要な米、海苔、巻きす、寿司桶、具材(卵、かんぴょう、きゅうり、鰻、桜でんぶ、しいたけ、高野豆腐)にまつわる歌を歌っていきます。
他にも酢、しゃもじなども必要ですが、今回は歌いません。
それらを全部白板に書いてから歌い始めます。

越後獅子の歌

西條八十作詞 万城目正作曲 美空ひばり 昭和26年

お米と言えば?と質問しましょう。
「新潟」「こしひかり」などと答えが返ってくるでしょうか。

可愛そうな歌ですが、高齢者が好きな歌でもあります。


長崎は今日も雨だった

永田貴子作詞 彩木雅夫作曲 内山田洋とクールファイブ 昭和44年

海苔で贈答品として浮かぶのは有明海苔でしょうか。
なので長崎の歌を歌います。
他にも『長崎の鐘』『雨のオランダ坂』もいいでしょう。


東京音頭

西條八十作詞 中山晋平作曲 昭和8年

巻きすは何でできていますか?と問いかけましょう。
きっと「竹」と答えが返ってくると思います。
巻きすは簾の一種。
江戸時代、江戸にはたくさんの簾職人がいました。
現在でも東京の伝統工芸品になっています。

東京の歌ということで、東京音頭を歌います。

サウンドシェイプや小物楽器を配って、次の木曽節ともども叩きながら歌いましょう。
歌で参加しない人も、楽器なら参加できますし、場が温まり、活気が出てきます。


木曽節

寿司桶(飯切)は木曽のさわら製を使いましょう。

東京音頭と同様、楽器を鳴らしながら歌います。


ミネソタの卵売り

佐伯孝夫作詞 利根一郎作曲 暁テル子 昭和26年

ここからは具材の歌を歌っていきます。
白板に書いた文字を○で囲んだりしてどれを歌ったか分かりやすくしましょう。

卵と言えばこの歌ですね。
卵を産むのは?
鶏は何と啼きますか?
などと尋ねてみましょう。


矢切の渡し

石本美由紀作詞 船村徹作曲 細川たかし 昭和58年

かんぴょうといえば栃木県が有名です。
生産高の80%を占めているそうです。

栃木県の産んだ偉大な作曲家、船村徹の歌を歌います。
船村徹の歌は他にもたくさんありますから、お好きなものをどうぞ。

この歌は駆け落ちの歌ですが、「駆け落ちしたことありますか?」と尋ねると、大概大きな笑い声が起こりますよ。


名月赤城山

矢島寵児作詞 菊地博作曲 東海林太郎 昭和14年

きゅうりの生産高は宮崎県が1位ですが、宮崎県の歌は見つからなかったので、2位の群馬の歌を歌います。
群馬で有名な山は?と尋ねましょう。
答えが返ってこなかったら、「○○の山も今宵限りだ」と台詞を言うと、「赤城山」と答えてくれるかもしれません。


南国土佐を後にして

武政英策作詞作曲 ペギー葉山 昭和34年

鰻は浜松とか鹿児島が有名ですが、今回は高知県四万十川の天然鰻にしましょう、と言ってこの歌を歌います。


東京ブギウギ

鈴木勝作詞 服部良一作曲 笠木シヅ子 昭和23年

桜でんぶの原料は何ですか?と問いかけましょう。
「鱈」「鯛」と答えが返ってくるでしょうか?
彩りのためには欠かせないでんぶですが、佃煮の一種だったのです。

佃煮と言えば江戸の佃島が発祥。
ということで、またまた東京の歌を歌います。


黒百合の歌

菊田一夫作詞 古関裕而作曲 織井茂子 昭和28年

シイタケの生産高第1位は徳島県ですが、徳島県の歌は見つからなかったので、第2位の北海道の歌を歌います。

この歌は、映画「君の名は」(アニメではありません)の第二部の主題歌です。
知っている人が多く、よく歌えます。
歌詞の「ニシバ」というのはアイヌ語で「夫」「恋人」のことだそうです。


ふるさと

高野辰之作詞 岡野貞一作曲 大正3年

高野豆腐は長野県が生産高第1位です。
高野山の僧侶たちが食べていたとか、戦国時代、伊達政宗や武田信玄が保存食として作らせていたとかいろいろな説があります。

長野県の産んだ偉大な国文学者、作詞家の高野辰之の歌を歌いましょう。

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