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眠い学生への対処法~日本語教師の悩み編~

夜の投稿です。昨日、ペルセウス座流星群を見たいと思い、深夜まで起きていました。しかし、天気がよくなかったので、残念ながら見ることはできませんでした。今日こそ見ようと思い、目を覚ますためにパソコンに向かっています。

昨日は深夜まで起きていましたが、朝は通常通り7時起床。

・・・眠いです。気を抜いたら寝てしまいそうです。

日本語学校時代、この眠気との戦いに悪戦苦闘していたことを思い出しました。眠い学生に対してどのように対処したか、綴りたいと思います。

この眠気との戦い、日本語教師なりたての頃は、とっても悩みました。

「自分の授業が面白くないから・・・?私のこと嫌い・・・?」

何度もクラスを経験すると、上記のような初々しい気持ちは消え去り、

「学生だって眠いはず!でも眠らせない工夫をして楽しく授業しよう!」

と思えるようになりました。まだまだ未熟な私がした眠い学生への対処法についてまとめていきます。もっと良い方法をご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください!!

学生が眠い理由

対処法の前に、学生がどうして眠いのか、その理由を考えてみます。これは学生によって様々ですが、ほとんどが以下の理由になると思います。

アルバイトによる睡眠不足  ゲームや飲み会などで夜更かし  勉強!?

私がこれまで経験したクラスでは、ほとんどがアルバイトが理由でした(あまり大声で言えませんが)。

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対処法1:眠い理由を聞く

これは、ほとんどの先生がされていると思います。私は、眠そうな学生を見たら、プリントを解いている時間などを使って、その学生の側に行き、声かけをします。

「どうしましたか?大丈夫?」

だいたい、大丈夫?と聞くと、ほとんどの学生が大丈夫と答えます。でも、大丈夫じゃないんです。眠いんです。ここで大切なことは、私は最初から注意をしません。まずは「大丈夫?」と声をかけるところからします。

対処法2:関係ない話をする

これは、対処法1の続きです。「大丈夫?」と問いかけをしたら、そのままにしません。ここで、関係ない話を少しします。ほかの学生は課題をしているので、あくまで静かに、短く。その学生が先週話していた話題や国のこと、天気のこと、何でもいいんですが、とにかく関係ない話をします。私は、笑わせにいくタイプなので、この段階で学生の笑顔が引き出せるようにします。ここで、笑ってくれたら、「じゃ、このプリントしてください!○○さんは、できます!大丈夫!」と言って、またしばらく様子を見ます。

対処法3:トイレに行かせる

ただ、眠たさに勝てない学生もいます。そんな学生には、トイレに行って、顔を洗ってきてもらいます。これは少し効果的で、戻ってきたらしばらく効果が続きます。

対処法4:立たせる

これは究極的なやりかたかもしれません。あまりにも寝てしまう学生かつ態度が悪い学生には、しばらく立ってもらったりもしました。ただこの方法は嫌がる学生が多いので、学生の性格や教師との関係性が重要になってくると思います。

対処法5:ルールを決めておく

これはクラス担任や他の先生と協力する必要がありますが、クラスのルールを決めておきます。例えば、先生が3回注意したら、トイレに行く。4回注意したら自習室へ行く。など・・・あらかじめ決めておき、ルールを徹底させるのも効果的かもしれません。

対処法6:教科書を離れクイズをする(クラス全体が眠いとき)

対処法5までは個別対応についてでした。対処法6からはクラス全体が眠いときです。私はこの状態を何度か経験しましたが、とても嫌でしたね。CDを流しても誰も聞いていない。一人一人声かけしていたら、最初の方に声かけしていた人がもう寝ている(モグラたたき状態)。とにかく大変でした。

そんなときの対処法ですが、私は思いきって教科書を離れてゲーム感覚でできるクイズをしました。漢字のクイズやなぞなぞなど、遊び感覚でできるものです。これはかなり効果的でした。なので、常に授業のときはクイズを準備していました。

対処法7:今日は○○さんだけ寝てもいい日!(クラス全体が眠いとき)

そのクラスは全員ベトナム男子のクラスでした。とにかく毎回居眠りの注意がひどく、他の先生もお手上げ状態でした。なので、注意され慣れていると思い、私は注意の方法を変えてみました。眠い学生が数人いた際に、起こしていくのですが、一人だけ起こしません。そこでクラスの学生に言います。

「今日は○○さんだけ寝てもいい日です。みんなは寝てはいけません。○○さんだけ寝ます。」

すると、該当の学生が起きます。私はすぐに、

「○○さん、だめです。寝ます。今日は寝ます。」

クラス中が笑いに包まれます。この一人だけ寝てもいい学生のチョイスは重要です。クラスのみんなに愛されているような学生を選んだ方がいいです。これで、場の雰囲気が緩み、少し雑談を挟んだ後に、授業に戻ります。

対処法8:教室を出る(クラス全体が最高マックス寝ているとき)

これは一度だけあったのですが、授業開始と同時に全員が眠り出すという状況でした。地獄です。(前日にクラスのみんなでパーティーをしたから)

起こしても起こしても、起きない。クイズしよう!と声をかけても誰も反応しない。日本語教師生活で一番嫌な時間でしたね。

そこで、私は、教室を出ました。

これ、たぶん、絶対にしてはいけないと思うんですが、どうして良いか分かりませんでした。(今、思えば、常勤の先生に助けを求めればよかったかも・・・)

そして、廊下に出て、数秒大きく息を吐きました。そして、「よしっ!」と自分自身を鼓舞し、教室に戻りました。この戻り方がポイントです。

私は、歌のお姉さんのように軽快なリズムで教室に入りました。何の歌だったか忘れましたが、歌を口ずさみながら、教室中を動き回りました。最初は反応の鈍かった学生達でしたが、徐々に拍手が生まれ、笑いが生まれ、最後にはみんなでダンス。(後でかなり怒られました)

そして、元気になったところで、勉強に突入です!もちろん、また眠たくなる学生もいるのですが、それはまた個別対応をしました。

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長々となってしまいましたが、以上がこれまで私が経験した眠い学生への対処法の一部です。注意の方法は、そのクラスの状況や学生の様子でかなり変わってきます。大切なことは、一人一人の学生をじっくり見守ることかなと思います。


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