「刃牙」の作者から学んだ、戦い続けるための休み方

私は大荷物担いだ出張、それも工場内を練り歩くような仕事が多いです。
丸一日それやって、帰宅して小さな子どもらの世話もしてます。
同僚から「それでなんで生きてるんですか!?」って聞かれて、もしかしたら休み方が上手いのかもしれないと気づきました。
これで疲れやすいと言われる発達障害の特性も、すこしカバーできてるんではないかなぁ?と思ったので、ここでシェアします。

わたし、小休止のときは必ずメット外して荷物下ろして安全靴の紐を緩めます。お行儀が悪くて恐縮なんですが、許される時は靴脱いじゃう。
これって、工場に限ったことではなくて。
新幹線の中では絶対柔らかい靴に履き替える。
オフィスでは必ずハイヒール脱いで履き替える、ジャケット脱いでカーディガンにする。
通勤電車ではたとえ10分間でも荷物を網棚に乗せる。
子供抱いてる方は、お子さんが許してくれる範囲ならできるだけ下ろして、短距離でもベビーカー使って。(抱っこ紐の機動力が捨てがたいが…)
(発達仲間の皆様は、さらに耳栓してアイマスクして柔らかいタオルでも握ると良いかと思います。感覚の疲れを遮断。)

めんどくさ!それやるくらいなら、あと1分余分に休めるでしょ…と思いますよね?
でも違うんですよ〜このひと手間で、トータル疲労度がぜんっぜん違うんです!!


これ教えても若い人はなかなか真似しなかったんですけど、マンガ読ませたらやってくれるようになって、効果絶大。今みんなハッピーです☺️

どんなマンガかというと、自衛隊のお話。
あの有名な格闘技マンガ「刃牙」を描いてる作者さん、板垣恵介さんっていう方なんですけど。
自身の自伝作品として、「自伝板垣恵介自衛隊秘録~我が青春の習志野第一空挺団~」ってのも描いてらっしゃるんです。

これから読むから!ネタバレしないで!って方は回れ右してください。
(私のようにw)いや内容知ると本編がちょー読みたくなる!って方はそのままどうぞ。

いいですか?

でですね、この本の一番最初に出てくるエピソードが、富士山を一周する行軍演習なんです。
30kgの装備を担いで、100km歩くんです。
ろくな水分補給もなく、50分歩いて10分休憩を延々と繰り返す。

その10分しかない貴重な休憩時間の中で、なぜか先輩たちはベルト外して・靴紐を緩めて・ヘルメットを脱いで、足を石の上に乗せて横になる。
んで、板垣さんは「そんなことしてたら出発ギリギリまで寝てられない、2分前には起きて装備を付け直さなくちゃいけないじゃないか…。」と思って見てるんですけど。
起きてみると、全身の関節が痛くて歩けない!え?なんで皆は平気なの?となっちゃうんです。

これ、実は行軍の基本のキ。
「たとえ休憩時間を削ってでも、一旦、体を解放する。すると、回復度に大きな差が出る。」ってやつ。
(余談ですが、板垣さんがこれを知ったのは、一年後だそうです…それまで辛かっただろうな…。)


これでしょーーーー!私がやってるの、これ!
んで、サラリーマンはあまりやらないよね?
それってたぶん、「動けちゃうから」だと思うんですよ。ギリギリだし、疲れてる。でも動けちゃうから、めんどくさいことは、やらない。

でもでも、動けても「戦えない」のって、しんどくないですか?ゾンビになった気持ち。
(わたしがADHDなのもあるかもしれないけれど、)戦えない、余力がない気持ちで毎日過ごしてると、しんどいんです。

というわけで、私が言ってるんじゃなくて、刃牙の作者が言ってることなので、面倒がらずに体を解放して休んでみてください!
マジでパフォーマンス変わりますよ!


余談。
「なんで生きてるの?」って聞いてくれた同僚、子供産んでワーママになってもフルタイムでバリバリ働いてて、そんで復帰後1年間で2回入院しました。
ワーママ辛い…わかる…。
でもここで学んだ「仕事と生活をなんとか回せる」スキルって、そのうち年取って体力無くなった時にも活かせる、ながーく働けるために必要な気がする。


余談のさらに余談。
100km富士山行軍のラストで「行軍終了時に、腕時計がズルッと肘の方へ落ちる。痩せちゃったんだ。」って感じの描写があるんですけど。
ワーママと2人で笑った、これ産後に痩せた人みんな経験するやつ…笑

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