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寝不足のお陰? 介護の役割を分担できました(Vol.2)

こんにちは。
今日も、訪問してくださってありがとうございます。
がんばるケアから等身大のケアへ
サポーターの松本尚子です。

介護中、やりたいことの一つに
「おもいっきり寝る」がありました。


彼女は、脳出血の後遺症で左半身にマヒがありました。
退院後、リハビリに通っていたので適度な疲れが
うまく眠りをさそい、夜の11時ころには布団に
入ってました。

体力がついて、日常生活に余裕がでてきたころ
彼女の遅くまでおきていられる夜型習慣が
少しづつ戻りはじめました。

映画やスポーツ観戦が大好きで
寝室へ移動するのは0時を超てて
ウトウトしながら杖をついて寝室に移動する姿を
ハラハラ、ドキドキして見ていました。
(下手に手を出すと”自分でできる”と騒ぐので見守ってた)

ある日、一人で歩き転んで骨折しました。
(よくあるパターンです)
その後、2ケ月ほど入院し、筋力は落ちました。

退院後は、
彼女がねむりにつくまで、見守り強化月間となりました。

早くに寝てくれればいいのですが
長年しみついた習慣です
簡単に変えることはできません

寝室に行くのは夜中の0時過ぎ
トイレに起きるのは朝方の4時
起こされるのは
叔父ではなく、わたしでした。

彼女のいいところ
寝ている人を起こすことに何のためらいもないところ
がまんをして失敗するほうが、逆に手間をかける
知っていたからです。
そして、
人がもっとも深い眠りにいるときに
タイミングよく呼び起こすのが得意でした。


でも
でもですよ
朝方の4時に起こされるわたしはたまりません

寝不足がづづき
判断力はにぶり
集中できない
パフォーマンスは落ちる
ヘンな時間にお腹が空いて、モリモリ間食をしはじめる

仕事中、ぼーっとして
主任さんに叱られたことがあります。

鉛のようなからだをひきずって
這うように出勤していたときもあります。


睡眠は、
疲労回復、免疫力、交感神経・副交感神経の
バランスを整えます。日本の働き盛り年代は
6時間以上の睡眠が理想だそう。
睡眠は休養をとる大切な時間なのです。

わかりますが
うまくやりくりができませんでした。

ある日
応接間のソファーでいびきをかいて寝ている叔父を
ぼーーっと眺めていたら
きゅうに怒りがこみあげ
気づいたら
「わたしはこんなにやっているのに、寝てばかりいて!」
腹の底から声をだしていました。

夜だったので
近所に響いていたと思います (^^;)

このまま寝不足がつづくと
体がもたないという危機感
ひとりでがんばっていることの不満
きもちに余裕がなく、イライラして
感情を一気にぶつけました。

これまで、大きな声を出したことはなかったので
2人はおどろいていました

以来、
叔父に任せられることを
少しづつふやしていきました。

『人が変わった』
『あんたはつめたくなった』
『若いんだから、寝ないでやるもんだ』
『二重人格』
ど・ストレートに2人からは言われました。

そのたびに
わたしって冷たいのかな?
もっとちゃんとしなきゃダメ?
もっとやさしくしなきゃダメ?
あー、もう無理ですわ
ダメダメなわたし
こころのなかで責めていました。


長年しみついた習慣を変えようとすればするほど
反発しあいました。
相手を変えようとするのは逆効果
何かを変えて、日常生活の一部になるまでには、
やり続けられる環境と本人の気持ち
そして、行動です。
(後になってわかりました・・・)

どうにか、こうにか
叔父に寝室への移動の見守りを
シフトチェンジしたことで
だんだん眠れる時間がふえ
仕事のパフォーマンスも戻りました。

今おもえば、寝不足のお陰で
”このままではやばい・・・”危機感

変われるきっかけ
になったんですね。
大きな声を出さずとも、他にやり方はあった
と思いますけどね・・・(^^; 

もう一方で
「これでいいんだろうか・・・」
「なんか申し訳ない・・・」

罪悪感が顔を出しては消え
顔をだしては消えていました。
この原因の正体がわかったのは
だいぶあとになってからです。

この原因がわかるようになってから
ふかふかの布団で
何も気にせずに眠れるようになりました。

今は、平均6時間の睡眠がとれるよう工夫する
わたしの習慣になっています(^.^)

本日も、最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

参考にした資料 
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001151837.pdf(厚労省)






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