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ディサービスを一度でやめた母

こんにちは。
『スマイル・リング』の構築・運営を目指す香川です。

私の母は認知症で、現在はグループホームに入所しております。
今回の記事では、母がデイサービスへ通い始めた頃のことをお伝えしようと思います。

初めてのデイサービス

初のデイサービスの日。
デイサービスに行くことは事前に説明してあるものの、相手は認知症。
その時では理解していても、当日ゴネる可能性は十分にあります。
ちゃんと行ってくれるかなぁ~、と、そのことばかり考えていました。実際、この日が来ることがとても怖かったです。
朝早く家に着くと、母はバッグに下着を詰めて家の中をウロウロしているもの、行く気満々の様子でした。
なーんだ、これはスムーズにいけるかも??
と思っていたのですが・・・。
いざお迎え担当の方が家に来ると、ゴネるゴネる。テコでも動かないとはこのこと。玄関の柱を掴み、必死の抵抗。「次に行くから。」の一点張りです。
それでも、なんとか迎えに来て下さったデイサービスの方と二人で誘導して、外に連れ出すことに成功。外に出るとスムーズに車に乗りました。

デイサービスの感想

私は、母が戻って来る時間を見計らって、母の家で待機をしていました。
時間どおり送られて帰ってきた母。
「どうだった?」
と、おそるおそる聞いてみると、
「みんな優しかった。」と。
そーか、そーか。これは、いい傾向だなぁ。次回も行ってくれそう!!
施設の連絡帳なるものを見てみると、血圧が高めだったのでお風呂には入っていない旨の記載がありました。
でもまぁ、上出来、上出来。お風呂は次回でもいいよ。
なんとか第一段階をクリアしたのが嬉しくて、その日は一人で晩酌したのを覚えています。

デイサービスに行かない

2回目のデイサービスの日。
初回が割とうまくいったので、2回目は気を楽にして母の家に向かいました。
しかし。
家に着くと、母は鋭い目つきで、
「私は行かないからね!!!あんなキチガイばかりのところ!バカにされた感じ!あんたも行ってみなさいよ!人を馬鹿にして!」
と、椅子にどっかりと座りこみ、全く動きません。初回とは全く違う様子で、強い意志を感じました。
ビビりながらも怒らずになんとか誘導する私でしたが、母から罵倒され続け・・・自然に涙が。母と、「行く」「行かない」の押し問答を繰り返しているうち、担当の方が家までお迎えに来てしまいました。
初回はここでなだめることが出来ましたが、私の話に全く聞く耳を持たなかったので、今日はダメだと思い、その場でキャンセルをしました。
(キャンセル料がかかるなぁと思いつつ…)
すると、迎えに来ていただいた方が帰った途端、母はとっても上機嫌に!
私は無性に頭に来てしまい、そのまま家にいると文句を言いそうになったので、すぐに近所のケアマネージャーの事務所を訪れて愚痴をこぼしたことを覚えています。

デイサービスに行きたくない訳

母がデイサービスに行きたくない理由について、幾つかありました。
その中で、
・帰りたいときに帰れない。
・嫌な体操をしなければならない。
という理由を挙げていました。
家にいれば、自分の楽なこと、好きなことだけをやっていればいいけれど、デイサービスでは、集団の中で決められたことをやらなければなりません。
母は体操が大嫌いでした。
一度だけ行ったデイサービスの日は、たまたまレクリエーションが体操だったようです。

「好きでもないことをやらされる。」
「くだらない。」「やりたくない。」

その時の私は、デイサービスに行って欲しい一心で、心の中では、

「そんなことぐらい、我慢しろよ。」

などと、ひどいことを思っていました。

(次回に続きます)

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