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家族コンプレックス

今回はちょっと堅苦しいかもしれないけれど
みんな言わないだけで、言えないだけで
家族について抱えているものがあるような気がして
書いてみることにしました。


わたしは今、実家に住んでいる。
学生の時ぶりに、両親と暮らす、ということ。

ずっと一人暮らし(同棲の時期もあり)をしてきて
ある程度の生活のリズムというか、コツ?みたいなものを掴んでいたので、実家に住み始める時は心配だった。

喧嘩にならないか、お互い気を遣って大変じゃないか、
そもそも実家に住むってどんな感じだっけ?
一人暮らしの楽さ、自由さに慣れた自分は
不安だった。

結論、今のところは平和である。
親のおかげで快適に、幸せに暮らしている。

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少し昔の話をここで。
わたしは高校卒業とともに家を出た。
とにかくはやく家を出たかった。

親はもちろん虐待などはしていないし、
望む以上をしてくれる、恵まれた環境だったと思う。
でも、両親の喧嘩は絶えない家庭だった。

小中学生の時には親の喧嘩の声が怖くて
耳を塞いで眠ることが多かった
塞いでも聞こえるし、眠れなくて
逃げ場もなく、
「なんでこんな思いしなきゃいけないの」
とひとりで泣いていた。

ひとりっ子だった私は誰にも相談できず
共感もできずただひとりで耐えた。

それが原因で学校で気分が悪くなり
保健室の先生にだけそのことを吐き出してしまったことがあった。一回だけ。

親に伝わり、「あんた言ったの?」と怒られた。
それからまた誰にも言えない日々が続いた。

このことは大人になった今でも誰にも言えていないし
今更いうつもりもない。
自分の過去として、刻まれているだけだ。

親は一生懸命わたしを育てて守ってくれていて
好きだったし、子供の私が頼れるのは両親だけ。
だけど、自分の部屋で耳を塞ぐのがかなりのストレスだった。
だから、いち早く家を出たいという気持ちは相当早い段階で、知らないうちに固まっていた。

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と、いうことがあったので、なんとなく実家は
好きだけど、そういう思い出も詰まっていて
なんとなく不安だったのだ。

でも私ももう大人。親とも大人のやりとりができるし
親もあれからだいぶ落ち着いたよう。(私が家を出てからも度々色々聞かされてはいたけれど笑)

あの頃は両親も、大変だったんだろうな、と
理解するようにして、今は、

【今だからこその関係性】を作っている。

家族で食べるご飯は美味しいし
何気なく過ごすこの日常も
永遠に続くわけではないからこそ
幸せを、感謝を、抱きしめて
大切に過ごしていきたい。

こう思えるのも一人暮らしをしてきて
生きることの大変さ、寂しさを
味わったからだな、とも思う。

こうやって書いてみると
家を出て良かったし
戻ってきて良かった。

今が辛いひとも、無理に笑ってとは言わないけれど
いつか自分の中で理解の仕方がひらめいたり
飲み込めるときが来るかもしれない。

わたしはまだ全然乗り越えられてないし
ふとした瞬間に蘇る記憶だし
克服できてないコンプレックス。

人に言えないことって、苦しいよね。
このnoteがだれかの心の拠り所になれたら
私も嬉しいです。