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ADHDの私が在宅勤務で集中する工夫

2020年にコロナの感染拡大が始まってから、私の職場でも在宅勤務が導入された。朝の9時から夕方5時まで。昼休憩の1時間以外は基本的にパソコンの前に座っている。

しかし、私にはそれができなかった。飲み物を取りに行ったり、干している洗濯物が気になったり、無性にトイレ掃除がしたくなったり、床の埃が気になったりと頻繁に席を立ち、家中を歩き回っていた。旦那が家にいる日は比較的座っていられたが、立ち上がらないだけで旦那が聞いているラジオに耳を傾けたり、旦那に話しかけたりと仕事には集中できていなかったと思う。ただ、自分の中では歩き回っていないので集中できている気でいた。

まだ、ADHD (注意欠如・多動性障害)という診断を受ける前の話なので、どうして座っていられないのか自分にも不可解だった。事務所の出勤日には他の職員と自分を比較してみた。ほとんどの職員がずっと座っていた。私だけがトイレに行って、飲み物を淹れに行って、印刷したプリントを取りに行ってなどと事務所内を歩き回っていることに驚いた。

2022年7月にADHDと診断を受け、ストラテラを服用し始めた。すると、以前とは比較にならないぐらい事務所では座っていられるようになった。しかし、在宅勤務ではつい立ち上がって他のことをし始めてしまう。

ある日、Amazon musicのプライリストで「仕事のためのジャズ」というのを見つけ、再生したところ今までよりも集中することができた。今までは好きなアーティストの曲を流していたので、つい歌に意識が向いてしまっていた。それが知らない洋楽だと雑音として流しておけたのだ。
無音だとソワソワしてしまい集中できず、邦楽だと言葉を聞いてしまうので集中できないことがわかった。

さらに最近はキャンドルを灯している。子供の頃から炎を見ているのが好きだったので、集中が途切れるとキャンドルの炎に目が向く。数秒間眺めているとまた自然と仕事に戻れる。

この洋楽キャンドルのおかげで、今ではほとんど立ち上がることなく、パソコンに向かっていられるようになった。人それぞれ違いはあると思うが、私にはこれが今のところはベストな仕事環境というわけだ。

今後は、始業前に準備を整えて、仕事の途中で物を取りに立ち上がるのを防げるように工夫していきたいと考えている。

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